三日続けて船に乗ることにもなった大津、滋賀への旅。振り返るとどうやら、7年振りの大津だ。
嘗て行ってみてその近さを実感したこともあって、大津へのアプローチは京都駅からということになる。
新幹線を京都で降りて、琵琶湖線で山科へひと駅戻り、京阪に乗り換えると、
まるで江ノ電のように両側に民家が迫る中を、
うねうねと進む車窓が愉しめる。
そして、テッチャンなら誰もが知るように、
上栄町駅を出た京阪京津線は、
突如として路面電車に変身して、
琵琶湖へ向けて下る坂道をするすると、
滑るように走ってゆく。
その様子もまた愉しいのであります。
びわ湖浜大津駅周辺でまず思い出すのは、
大津港から眺めたことのある、
琵琶湖汽船ミシガンクルーズの、
外輪船ミシガンの姿。
いつかこいつに乗り込んで、
琵琶湖を遊覧してやろうと思っていたのです。
生憎やや雲の多い曇天の中出港したミシガン。
船3階のデッキにのんびりと佇んで、
穏やかな湖面をすいすいと進む船上から、
ゆっくりと移りゆく湖岸の様子を眺める。
そよそよとした風が心地いい。
遠く湖の北側には少し青空も覗いているね。
舵を切ってくるんと大津港へと戻る途中、
船4階のスカイデッキから湖岸を見遣ると、
この日の夕刻に予定されている、
玉置浩二のライブ会場となる、
滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」が見付かる。
大ホールと中ホールのそれぞれの建物が、
横に並んでいるのが遠目にもよく判る。
そして、その右手辺りに小さく見える、
黄色いテント地辺りがこの日のランチ処だ。
ミシガンを下船して、
この日世話になる琵琶湖ホテル前に広がる、
なぎさ公園を突っ切っていく。
すると、びわ湖ホールのアーチの手前に、
さっきの黄色いテントを含む、
幾つかの建物が並んでいるのが見えてきた。
大津湖岸なぎさ公園 打出の森と呼ばれる、
Rを描く湖岸沿いの公園に、
なぎさのテラスと名付けたテラス沿いに、
4軒のカフェがある。
黄色いテントのお隣にある一軒が、
イタリア料理「アンチョビ」であります。
折角なので店内ではなく、オープンエアの、
テラスに用意されたテーブルのひとつへ。
広い芝生の向こうに琵琶湖の湖面が広がり、
雲が少しづつ薄くなって、
青空が覗いてくるのをゆっくりと見渡せます。
セットメニューやサービスランチは、
平日のみとのことで、
改めてアンティパストからメニューを眺める。
パスタの項の最後に、
黒板メニューをご覧ください、とあって、
顔を上げてテラス周囲をキョロキョロ。
壁に掛かった黒板を眺めに店内へ(^^)。
黒板メニューの本日のパスタも検討しつつ、
「前菜の盛り合わせ」からはじめて、
ピザにパスタをお願いしましょう。
明るく青みの挿してきた、
琵琶湖上の空を眺めつつ、
「赤いオレンジジュース」。
生の麦酒をぷふぁーっといきたい場面ですが、
諸事情により控えるのだと思いつつ、
やっぱり吞みたい(^^)。
6分割の仕切りプレートには、
「生ハムとリコッタチーズの最中」に、
「パンプキンサラダ」、
「ムキエビのアラビアータ」。
「リエット」「プチ カプレーゼ」に、
「パイ アマトリチャーナ」。
彩りも可愛らしく、
ひとつひとつが提示するバライエティもいい。
ならばグラスの白が欲しい(^^)。
ほんのちょっとマカロンちっくでもある、
「生ハムとリコッタチーズの最中」。
それを口にしながら、
湖のずっとずっと先を眺める。
ずっとずっとずーーっと行っても、
まだまだ琵琶湖なのだねぇ。
琵琶湖北端の長浜市西浅井町まで約60km。
当たり前だけれど、すっごい広いな大きいな。
今度は、長浜市あたりにも滞在したいね。
目の前の広い芝生には当然のように、
お犬様連れのひと達の姿も少なくない。
ぐっと脚を踏ん張って身体を固めて、
意地でも動かない!と表現する犬と、
その飼い主の様子を眺めるのも、
ちょと愉しい。
犬の気持ちを想像して、
犬の台詞を考えたりなんかして(^-^)。
10の選択肢の中から、
ピザには「カプリチョーザ」を。
思わず「うっすー」と口走ってしまったのは、
生地がなかなかに薄手サクサクの、
超クリスピーだったから。
パリッパリで美味しい。
どんな釜で焼いているんだろう。
具は、玉子にベーコン、オリーブにブロッコリー。
チーズがたっぷりでそこも嬉しいね。
パスタには、ペンネを選んだ。
所謂スパゲッティやタリアテッレに、
20品くらいの選択肢がある中から、
ペンネを選んだのは、
「ツナ・アンチョビのクリームソース」の所為。
“アンチョビ”使いの料理が、
ひと皿くらいあってもいいじゃん、
みたいな(^^)。
そのまんまツナでアンチョビなソースが、
素朴だけれど、美味しい。
うんうん、これでよいのだ。
天気、気候が良ければ断然、
オープンエアなテラス席が心地いい。
でも、店内からも湖岸の情緒を味わえそうだ。
テラス側のテントの上の壁面では、
店名を「ANCHOVY」と横文字で表現し、
さらには、頭のAと最後尾のYとを横に倒して、
魚を象形したようなロゴになっている。
対して、テラスとは逆側にある玄関の脇には、
正にイワシの図に「ANCHOVY」の文字を載せた、
ロゴマークが小さめに掲げてあった。
どちらも甲乙つけがたい、いいロゴだね。
ちなみに、カタクチイワシそのものを総称する、
アンチョビanchovyは、英語で、
イタリア語では、アッチューガacciugaだ。
大津は琵琶湖南端の湖畔にあるなぎさ公園に、
イタリア料理「アンチョビ」は、ある。
ピザを含めたパスタ料理が軸の、
カジュアルなイタリア料理店「アンチョビ」。
遠く60km先の北端までをも想い馳せる、
広大なる琵琶湖に面したテラスが、いい。
店名が「アンチョビ」なのだから、
アンチョビ使いの料理があれこれある、
のかと思えば、然にあらず。
目の前の大きな水域がもしも海だったら、
鰯料理が名物の「アンチョビ」だった、かも(^^)?
「ANCHOVYアンチョビ」
滋賀県大津市打出浜15-3 なぎさ公園打出の森「なぎさのテラス」 [Map]
077-522-1811
http://nagisanoterrace.jp/anchovy/

