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気がつけば、もんぜき通りにも素通りしていたお店がまだあるもので、そのうちの一軒「瀬川」に寄ってみました。磨き、漂白を重ね、木目の浮き始めた白木のカウンター
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が心意気。潔くも供する品は本まぐろ「まぐろどんぶり」のみ。丸椅子に座れば、「普通盛りでいいですか?」と訊かれます。届けられるのは、エッジの利いた端正で澄んだ色合いの鮪の赤身
![](https://ishouari.com/070731/segawa02-thumb.jpg)
。キリッと漬けにされたその身
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が加減のいい酢飯と違和感のない相性を見せる。海鮮のどんぶりはあれこれ欲張らずに、こういう気っ風ある仕立てのヤツがいい。出来れば、浅蜊かなんかのお椀が欲しいところだけど、なにせ奥行き狭い路面店では、鍋ひとつ置くのも一大事ですものね。それも潔さの一環と心得ましょう。タネの仕入れ状況によって、数量限定の「今だけどんぶり」を出すこともあるらしい。そ、それって、いつです?(笑)。
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中トロの「今だけどんぶり」でニンマリの「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさん
「瀬川」 中央区築地4-9-12 03-3542-8878
column/02309
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。