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武蔵野うどんをこんなに身近な場所で啜れる!ってことでいつもお世話になっている「福福」。
バール的かつ港屋的ソバの店「アマンシオ」は、路地を挟んでお隣さんだ。
丁寧な接客のおばちゃんふたりに迎えられて注文むのは大概「肉つけ」。
店内の様子を聞いていても、7割り方は「肉つけ」みたい。
皆さん、分かっていらっしゃる(笑)。
たまにはちょっと、趣向を変えてみようかとお願いしたのが、冷やしうどん「辛味みそひき肉」。
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云わば、ジャージャー麺のうどん版といったところでしょうか。
平皿に盛りつけた田舎うどんに胡瓜の千切りをあしらって、その真ん中にピリ辛味噌に仕立てた挽肉あんがトッピング。
たっぷりの薬味と一緒にぐにぐにと混ぜては、音を立てて啜ります。
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うんうん、ほの辛い味噌のまったりが絡んでズルい感じになってくる。
そこへ胡瓜のシャキシャキがリズムを生んでくる。
でも、折角の地粉の風味は頭を引っ込めちゃってることになる。
帰り際、温かい「カレーうどん」はある
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けど、冷たい「つけカレー」はできないのですかとオバちゃんに訊くと、右手を口元に添えて、大きな声じゃ云えませんが的雰囲気で「できます~」と仰る。
ならばと間を置かず出掛けた、雨のそぼ降る日。
「つけカレー、お願いしたいンですけど~」「あ、あ、はい~」とウインク(はしていない、笑)。
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とろみの強いつけカレー汁に量感逞しいうどんをどぶんと漬けて、跳ねないように気遣いながらも、ズズと啜る。
やや塩っ辛いカレー汁に噛み応えで応じる、田舎武蔵野うどん。
うむむ、うむむと唸っているうちに、あ、なくなっちゃった。
お約束の如く、茶碗小盛りのサービスご飯を残りのカレー汁に投入して、掻き込めば、思わずお腹を叩きたくなる満腹満足。
だけどやっぱり、武蔵野うどんは、これでなくっちゃと連チャンかましにやってきた。
オバちゃんに告げるは、「肉つけ大盛りで、ご飯なしで」。
届いたお皿に思わず、おお、っと小さく呟いてしまう。
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イワユル、5Lくらいのボリュームはありそうだ。
逞しくうねる地粉うどんをまさにムンズとひっ掴む。粉は上州のものを使っているという。
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そのうどんを堂々と迎えるは、ばら肉の浮かぶつけ汁。
噛み応えとともに粉の風味がぶわわんとし、そこにばら肉の脂の甘さと汁の出汁の旨味が相乗威力を発揮する。
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うん!と膝を打つ気分のまま、口の廻りに汁の飛ぶのも気にせずに、
ずずずとぶわわんを繰り返します。
こうでなくっちゃなぁ(笑)。
なぜか八丁堀で営む地粉つけうどんの店、「福福」。
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得られそうで意外に得にくい望郷の味にこんな身近で浸れることの幸せに、改めて感謝であります。
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ソバール「アマンシオ」で 冷たい汁の肉そば温か汁で鶏そば(09年04月)
「福福」 中央区八丁堀3-11-8
[Map] 03-3553-2929
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