![toriki.jpg](https://ishouari.com/061031/toriki.jpg)
新鮮な若鶏をカウンター越しの眼の前でガシガシと捌いては、捌く端から供してくれるというので話題の「鳥樹」がずっと気になっていました。身近にありながらなんともモドカシくもあり。そんなモヤモヤが晴らせる日がやってきました。やっぱり本丸から攻めておこうと一応予約を入れておく。「カウンターの端っこでもいいっスから」。旗の台の火曜日だから心配いらんと思うけど、ま、念のため。時間より早く到着すると、既に手前のテーブルや奥の小上がりに先客があって、にこやかに呑んでいる。名前を告げるとトイレ前のテーブル席に案内されました。どうやらカウンター席は、対象の手元が垣間見れるカブリツキの特等席になっていて、予約をせずにやってくる常連系の根城になっている、らしい。初心者は隅っこで(笑)、素直におススメを訊いてみました。オカーサンの指が示すお品書きに、そんなヒトにはバッチリの項目がありました。「これを食べれば鳥樹」。迷うまでもなく、「これ全部ぅ」とオーダーしました。オカーサンの笑顔が我が意を得たりと語ってます。「鳥樹」の「煮込み」は、よくある味噌味どろどろの濃いぃタイプのものとは対極の見た目もさっぱりタイプ。でもね。器持ち上げて汁を飲んじゃうほど旨味しっかりの煮込み
![](https://ishouari.com/061031/toriki01-thumb.jpg)
なんだ。「やきとり」は、塩梅バッチリ、脂絶妙の串たち
![](https://ishouari.com/061031/toriki02-thumb.jpg)
。「とりわさ」
![](https://ishouari.com/061031/toriki03-thumb.jpg)
はといえば、外周だけ白くした鮮度弾けるレアレアアイテム。タレとの相性もよろしく、唸ってしまう。で、もっと唸らせるのが「ももタタキ」
![](https://ishouari.com/061031/toriki04-thumb.jpg)
。ぶりん!としたももの身をカリっとした外皮が包んでいて、にんにくと酸味がいい具合のタレと相俟って、堪りませんて~、もう。ぶっきら棒なステンレスのお皿にのってくる「レバー」
![](https://ishouari.com/061031/toriki06-thumb.jpg)
やももの下側「フクラハギ」
![](https://ishouari.com/061031/toriki05-thumb.jpg)
も旨い。気がつけば、念のために予約なんて考えていたのが杞憂でなかったことを強く思い知らされるほどの大盛況。もっと寒くなったら「鳥水炊き雑炊付」食べに来なきゃいかんし、手放しでカウンターに陣取れるような常連への道もまた憧れだ(なんちて)
![](https://ishouari.com/061031/toriki00-thumb.jpg)
。
「鳥樹」本店 品川区旗の台3-11-13 03-3785-8472
http://www.toriki.jpn.org/
column/02021
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。