新鮮な若鶏をカウンター越しの眼の前でガシガシと捌いては、捌く端から供してくれるというので話題の「鳥樹」がずっと気になっていました。身近にありながらなんともモドカシくもあり。そんなモヤモヤが晴らせる日がやってきました。やっぱり本丸から攻めておこうと一応予約を入れておく。「カウンターの端っこでもいいっスから」。旗の台の火曜日だから心配いらんと思うけど、ま、念のため。時間より早く到着すると、既に手前のテーブルや奥の小上がりに先客があって、にこやかに呑んでいる。名前を告げるとトイレ前のテーブル席に案内されました。どうやらカウンター席は、対象の手元が垣間見れるカブリツキの特等席になっていて、予約をせずにやってくる常連系の根城になっている、らしい。初心者は隅っこで(笑)、素直におススメを訊いてみました。オカーサンの指が示すお品書きに、そんなヒトにはバッチリの項目がありました。「これを食べれば鳥樹」。迷うまでもなく、「これ全部ぅ」とオーダーしました。オカーサンの笑顔が我が意を得たりと語ってます。「鳥樹」の「煮込み」は、よくある味噌味どろどろの濃いぃタイプのものとは対極の見た目もさっぱりタイプ。でもね。器持ち上げて汁を飲んじゃうほど旨味しっかりの煮込みcolumn/02021