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新川の「がんぎ」から道を隔てた角のところ。
以前も飲食店があったような気はするものの、どうもはっきり思い出せない。
カレーハウスだったか、韓国料理のお店だったか。
去年の暮れ近く、そのビルに山吹色がきりっと目立つテント地の庇が取り付けられました。
楕円に白く刳り貫いて、「バンコック ポニー食堂」。
どうやらタイ料理のお店のようです。
店内は、主要部分に古材を使いっていて、
チープにならずにでも飾らない雰囲気がなかなか好ましい。
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タイのアイドルなのでしょうか。
下がり壁にはそんなレコードジャケットやタイの雑貨らしきものが整然と飾られています。
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呼びなれないメニューが並ぶ中から最初にお願いしてみたのが、
鶏肉と茄子のグリーンカレー「ゲーンキョーワーン」。
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意外と小さな器に鶏肉や針生姜、茄子を浮かべたグリーンカレー。
添えたお皿にジャスミンライス。
なんだか、いい香りなのは、カレーとライスと双方から漂って。
それがタイ式に正しいかは別にして、
スープカレーの要領でいただくことにする。
ステンレスの蓮華にジャスミンライスを掬って、
グリーンカレーの小さな器に浸すようにする。
加減良くカレーが沁みたところで、口へと運ぶ。
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あああ、美味いなぁ。
ココナツのさらとろんとしたコク風味とナンプラーが、
パクチーなぞの緑色を上手に融合してる。
青唐辛子でヒーヒーした経験もあるけれど、そんな心配の全くない、
マイルドさも魅力のグリーンカレーであります。
晴れたお昼には、「ガイガパオ」。
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![pony08.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/pony08-thumb-66x49-27822.jpg)
ころころとした鶏の粗挽肉とホーリーバジル。
こちらも辛さの心配なく、バジルとナンプラーの風味漂って。
鶏挽肉の旨味が優しくジャスミンライスを誘う仕立てです。
三席ばかりのカウンターから見上げたら、淑女たちが宴の真っ最中(笑)。
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タイのリカちゃんなのでありましょか。
そんな手許に「レックナーム」のどんぶりが来た。
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細めの米麺をセンレックと呼ぶらしく、ナームは”汁あり”的な意味らしい。
なるほどあっさりしたナンプラースープにつみれやパクチーが載っていて、
その下から米麺が顔を出す。
ベトナムの「フォー」のイメージに近いどんぶりだ。
こふいふのをいただくと、普段なんて脂ギトギトで塩分過剰な汁麺を食べているのかと、
少々反省してみたりいたします(笑)。
タイ屋台式・週替わりメニューで見つけた数量限定品は、
「ガイパッキン」タイ式・鶏の生姜焼き。
しょうが焼きに恋してる兄さんは、専ら豚の生姜焼きで、
鶏の生姜焼きに興味がないかしらんなぁんて考えながら(笑)、
出来上がりを待つひと時。
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タイの家庭ではこれが定番で、それは目玉焼きも大概セットらしい。
生姜風味鶏野菜炒め、ってな仕立ても悪くないね。
お隣のおねえさんの注文を聞いて、よくよく今のメニューを眺めたら、
「トムヤムスープ」が50円で販売中。
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池袋の某デパートのレストランフロアで刺激的な「トムヤムクン」に打ちのめされてから、
「トムヤムクン」が苦手なままなのだけれど、
このくらいの辛さ酸っぱさなら心地よくいただける。
こんなのはトムヤムスープではないと断ずる方もおられるかもしれませんが(笑)。
12年の11月にオープンしたタイ料理の店「バンコック ポニー食堂」。
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![pony16.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/pony16-thumb-66x49-27843.jpg)
建物側面の硝子には、馬のイラストなんかも描かれているので、
そんな馬のポニーに肖った店名かと思って訊ねたら、然にあらず。
タイの言葉で、”丁度いい”ってな意味の”ボニー”が、日本では”ポニー”と聞こえることから、「ポニー食堂」としたのだそう。
辛さ酸っぱさの加減を日本人に”丁度いい”感じに仕立ててくれています。
「バンコック ポニー食堂」
中央区新川2-12-17 マルコウ八重洲通りビル1F [Map] 03-6228-3392
http://bkk-pony.com/
column/03358