![anaya.jpg](https://ishouari.com/1109/anaya.jpg)
京王新線を初台で降りると、そこは東京オペラシティ。
そう云えば、コンサートホールどころか建物の中にすら入ったことがなかったことに気づいたり。
タワーの展望レストランフロアに上がってランチというのもいいかもと考えつつ、一階に出てから新国立劇場との間のガレリアを進みます。
ガレリアの高い高いアーチの天窓から陽射しが洩れて明るく、
なんだかゆったり気分。
![anaya01.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2011/10/anaya01-thumb-500x375-21258.jpg)
ひと気少なく静かな空気がちょっと勿体ないくらいだ。
階段を登り切り、そのまま真っ直ぐ裏手に抜ける。
その先の水道道路沿いにある白い暖簾が、この日のお昼処です。
![anaya02.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2011/10/anaya02-thumb-66x49-21261.jpg)
店先のホワイトボードを覗き込むとそこには、「つけ麺(中太麺260g)750円」。
麺類全種類、中盛り1.5倍、中盛り少なめ1.25倍、増量無料、とも手書き文字が躍っています。
券売機で「和出汁つけ麺」のボタンをポチとします。
自家製麺を謳う「嗟哉」の麺は、パスタのようなつるんとした見映えのする。
![anaya03.jpg](https://ishouari.com/1109/anaya03.jpg)
割り箸で掴んだ感じも円い断面を思わせて、
京橋「恵み屋」の蕎麦のように押し出して作るのかもと一瞬考えたりして。
魚粉のっけのつけ汁は、バランスのいい安定感。
![anaya04.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2011/10/anaya04-thumb-500x375-21265.jpg)
つるつるとした口元の感触と粉の旨みにとろみのある汁が意外なほど絡んで渾然となる。
いいんじゃないでしょか。
麺箱には「ラーメン創房 玄」の文字。
平打ち麺も選べるようです。
別の日の昼下がりには、「濃厚魚出汁ラーメン」200g。
海苔をのっけてもらいます。
![anaya05.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2011/10/anaya05-thumb-500x375-21268.jpg)
![anaya06.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2011/10/anaya06-thumb-66x49-21271.jpg)
乳化したスープはどこか懐かしい。
意外と肌理の細やかなテクスチャのスープは、そう思わせておいて、ぐぐぐと濃度を増してくる。
鶏の風味と脂とを魚介スープで整えた按配。
ここでもつるんとした自家製麺が個性を発揮してくれてます。
無化調「ラーメン創房 玄」の流れを汲むという、自家製麺「嗟哉(あなや)」。
![anaya07.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2011/10/anaya07-thumb-500x375-21275.jpg)
“嗟哉”は、漢文で嗚呼(ああ)等と同じ感嘆詞。
その店名に含ませた含蓄や意図を訊ねたいところだけれど、
それ相応の応答が期待できない雰囲気なのがなにより残念であります。
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「嗟哉」
渋谷区本町2-4-3 [Map] 03-3375-8117
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