この1月、友人のご尊父のお別れ会へと訪れた東京會舘。その立食でいただいたカレーをもう一度口にしたいと丸の内まで。レセプションで訊ねると、そのカレーは「Chez Rossini」か「bar Rossini」でいただけるのだという。本館1階の「Chez Rossini」は、お濠に面した硝子の開口が明るいレストランだ。前菜、サラダ、スープ、魚、肉、オムレツ、とメニューを目で追って、ピラフ&カレー、スパゲティ。ありましたね、カレー。フィレビーフか、チキンか、小海老かシーフードか、と考えながら捲り返したページに「2月のスペシャルカレー」を見つけました。冬の味覚と春の息吹が交錯するような(気のする)「ずわいがにと筍のカレー」。これでいっときましょう。まずやってきたのが、このサーバー
。12コマにセパレートされたそれぞれに様々な薬味が用意されているのです。パレスホテルの「IVY HOUSE」では8種類の薬味が壮観だったけど、こちらはそれを上回る12種類の薬味がテーブルごとに提供されるというスタイルだ。ほへ~(笑)。ちょっと感心しているところにやってきたカレーを、ソースパンから例によってどどどと一気にライスの上に注いでしまう
。そして、すこし慌てるように、ひと口。先の会場でいただいたカレーの印象とはちょっと違っていて、しどけなく伝わってきた旨味の代わりに酸味が若干強い気がする
。筍の、酸味に似た風味にヒッパラレテいるかもしれません。たらばの足肉は、ま、そのまんまたらばの足のお味。美味しいのだけれど、立食でのひと口の感慨から膨らんだ期待が過ぎたのか、再びの感激にまでは至らず。素直に「フィレビーフカレー」あたりをいただいていれば、また違ったランチになったのかもしれないな。
「Chez Rossini」
千代田区丸の内3-2-1 [Map] 03-3215-2123
http://www.kaikan.co.jp/
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