
時折通る京急蒲田とJR蒲田との乗り換え徒歩ルートにあって、気になっていた「鳥樹」の蒲田店に行ってみました。
真向かいにはピンサロが並び、お隣近所にはキャバレー「ミカド」(閉店)がある。
そんな、東口中央通り沿いでも特に妖しい一角
に、毅然と佇む表情
をみせています。
縄暖簾を払い、予約の名を告げると、「ご予約席」を示した

すぐ目の前のテーブルに招かれました。小さなテーブルですが、これで実は4人掛けらしい。
カウンターは満席。2階席も既に一杯だという。予約しといてよかった~。
口開きは、あらかじめお願いしてあった「レバ刺」に「砂肝刺」。
今や定番となったレバ刺ではあるけれど、この滑るような澄んだ食感とエッジの立った切り口は鮮度ゆえのことなのだろうね。

砂肝は、サクと軽く歯の先が刺し入る感覚が、なは、楽しい。

さらに定番の「煮込み」

あたりで季節もの(?)「柿サワー」を呑ってるところに焼き物がやってきました。
たっぷりとした量感の「レバ焼」

に、鳥樹逸品のひとつ「ももたたき」。
パリッとした皮目とほどよくジューシーに火の廻った身肉自身の旨味を回しかけたタレが引き立てる。さぁ、どんどん食べるぞ(笑)。

一方、「ささみ焼」は特製な”わさマヨ”で。ここでも、”大胆に肉厚に切る”「鳥樹」の本懐が窺えます。

目先を変えて「鳥樹風きのこ焼」

。

最後にもう一品と、「なんこつ揚げ」をお願いすると、既に売り切れだという。もうないと聞くと余計に欲しくなるのは何故(笑)? 「ささみでもできますけど~」「あ、じゃ、それでお願いします」。で、やってきた、つまりは「ささみ揚げ」。ほほぉ。ぱさついたりせず、ささみとしてはジューシーかつ繊細な身質がナイス。だけど、なんだか注文がダブっちゃったね(汗)。
背後に空席を待つひともいるので、ここいらでお会計をお願いする。うん、お安い感じ。お愛想が安心なのも、「鳥樹」の人気の所以なのでしょうね。
人気と云えば、今やさらに大きな支持を得ている五反田「庭つ鶏」の店主は、ここ「鳥樹」蒲田での修行を経て自らの店を構えたのだそう。なるほど、「庭つ鶏」の洗練された鶏料理の端々にも、一羽から捌く「鳥樹」の実直な仕立てがみられるのも、自然なことなのですね。
今宵のご同席多謝は、
「美味しいもの大好き」の恵比寿婦人さん。ありがとう。
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「鳥樹」蒲田店
大田区蒲田5-18-11 03-3739-3955
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