column/01845再会 @1,000-
かれーの店「うどん」で 薬膳冬夜かれーで薬効に似た牡蠣の滋味
シトシト冷たい雨が降るよな夜には、
何故か此処に足が向く。
五反田駅から一号線を下って目黒川を渡ったところから右手に折れ入り、山手通りの手前辺り。
そう、今は赤い庇で迎えるすーぷかれーの店「うどん」。
目指すは、「うどん」の冬の夜かれーなのだー。
「冬の夜かれー」は、牡蠣バージョン。
それはバジルと薬膳の2タイプ。例によって、楽しく伝えるメニューカード。
去年の冬は、バジルで大喜びだったよなぁと思い浮かべながら、だからこそ今宵は薬膳タイプを所望したい。
ソースポットには、赤い湖に黒褐色の粉が浮かんでる。「よく掻き混ぜてくださいね~」ということで、スプーンでくるくるっと混ぜてからライスを掬い、そのままスプーンをスープカレーに浸すようにする。
なはは~、確かに薬膳!な風味。
このちょっと薬っぽい辺りは、クローブに由来するものだそう。
暫くして気がつけば、額から襟廻りから汗が噴き出してくる。
こりゃ温まっちゃうぞーと汗を拭いながら、小粒な牡蠣の身をするっと口へ。
なんだか牡蠣にも薬効に似た滋味があるように思えてくる、この不思議。
辛さからくるヒリヒリと表層的な温まりよりも、胃の腑の奥からじわじわほっこりとくる。
肝を冷やすの逆で、肝を温(ぬく)めるカレー、そんな感じです。
帰り道。
拭い切れなかった汗が冷えるのも心地よいほどに、冷たい雨の中でも温かに。
口関連記事:かれーの店「うどん」 でこの冬も牡蠣の夜かれーもう最高(08年01月)
「うどん」 品川区西五反田2-31-5 [Map] 03-5434-2308 http://www18.ocn.ne.jp/~c.udon/