なぜかひっそりとした夕闇の柳通り。
喫茶店の居抜きに手を入れたような表情の「しんせん」に寄ってみました。
中央のテーブルでは、ベテランOLさんたちが大声でしゃべりながらビールグラスを干している。
卓上の品書きを見る限りは、つまみになるようなメニューは少ない。
…のに、いい調子のべしゃくりだ(苦笑)。
迷わず「雲呑麺」。
先に唐辛子のペーストをお酢でといたようなタレが小皿でやってきて、雲呑はこのタレをつけて喰えという。へー。
そこへどんぶりが届く。
大き目のどんぶりを覆う雲呑を含めた量感は、やっぱり四谷「こうや」を彷彿とさせます。
白濁して細かな油が揺れるスープを浅葱と一緒に啜る。
「こうや」の一種独特なクセがない、意外にすっきりしたスープだ。仰せの通り、赤いタレに浸して雲呑もいっとく。
比較してみると分かるけど、タレを使わない方が、肉餡の味が惑わされなくていいな。
麺は、博多麺の固茹であたりも合いそうな気がするね。
ん~、満腹。大盛りにする必要のないボリュームだ。
こりゃ、久々に四谷にも行ってみなけりゃいけないな。
「
しんせん」 中央区八重洲2-10-10ムラサキビル1F 03-3275-0303
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