浅草のシンボルのひとつ「神谷バー」。
右手には、改装済んで、そのほとんどが「EKIMISE」になってしまった松屋浅草。
フロアの閉鎖前に出掛けた青森物産展での中華そば「長尾」を思い出す。
その間を北へ往くは、馬道通り。
言問通りに近づいたところで見えてくるのが、
名代おでん「丸太ごうし」の赤い提灯だ。出汁と日本酒の匂いに後ろ髪を引かれつつ、さらにさらに歩みを進める。 馬道、浅草六丁目、浅草五丁目と信号を過ぎて、いよいよ静かになった辺り。
歩道に突き出したテント地の庇の向こうに「大木」の文字。
もう三度目のお邪魔だなぁと考えながら暖簾を払い、硝子越しに店内を覗く。 すると、定位置の事務椅子に腰掛けて、オヤジさんが居眠り中。 起こさないように、そっと引き戸を開け閉めします(笑)。
洋食「大木」の店内はまるで、昭和30年代を舞台にした映画のセットのよう。
話好きのオヤジさんとツレナイ世情の話なんぞを交わしながら、 「カキフライ」できます?と前回までに二度訊いたけど、 「お昼で終わっちゃった」などで、結局望みは叶わず仕舞い。 それでもふたたび腰を下ろした華奢なテーブルで、改めてお品書きを眺めます。
普段着のとんかつに玉葱と玉子。
裏浅草の先でひっそりと、 洋食店「大木」の暖簾が今日も風に揺れる。
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「大木」 台東区浅草5-45-13 [Map] 03-3872-0610
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