
今の三原橋交叉点は、昭和通りの上にあるけれど、 かつての三原橋そのものがそこに架かっていた訳ではなくって、 もう少し中央通り寄り、今の三原橋地下街の上に架かっていたのだ。 つまりは、三原橋の橋を利用して、その下に出来たのが三原橋地下街だということらしい。 確かに、晴海通りに忽然とこんな地下街があるって、 それだけでなんか特異な設えだものね。
色々な変遷を経て、三月終わりの三原橋にも、 シネパトスのネオンサインが灯っていて。 ただ、両脇には閉館を知らせる塔が立つ。





映画のタイトルは、”途中休憩”を意味する「インターミッション」。 閉館の決まった古い名画座を舞台にしたショートストーリーをオムニバスに綴るもの。 自分が座っている劇場がまさにスクリーンの中の舞台でもあり、 鏡を見せられているような不思議な感覚。 時折訪れるゴゴゴゴという振動が、自分が今地下鉄のすぐ上にいることを気づかせます。
佐野史郎氏と樋口尚文監督によるトークショーに立ち会って、 もぎりのカウンターの脇を通り過ぎて、地下街の通路へ。 シネパトスの入口のすぐ脇にある「三原」の暖簾の隙間から空席を覗くように。
ちょうどカウンターを離れる動きがみてとれて、暫く。 使い込まれた風情のカウンターに居場所を得ました。






お品書きに見つけたら、注文しない訳にはいかない牡蠣メニュー(笑)。


ひとりで奮闘の女将さんが、 他のお客さんへの対応諸々の狭間でトントンと俎板を叩く。 お願いしていた「真あじなめろう」がやってきた。

お愛想をして、暖簾を背にするとそこはガランとした地下通路。


三原橋地下街の歴史のひとつ、季節料理・食事処「三原」。

「三原」 中央区銀座4-8-7 三原橋地下街 [Map] 03-3564-1587
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