column/01904
とんかつ「王ろじ」で 老舗にモダンなとん丼の器の意外性
何年振りか分からないくらい久々に、
伊勢丹近くの「王ろじ」へ。
いつ頃からのメニューかこれまた分からないけれど、
カツカレーだという「とん丼」が人気、とある。
ここでカレーを食べた記憶がないので、きっと「とんかつ」をいただいていたのでしょうね。
10分ちょっと、かつの揚がるのにかかります。蕎麦屋的などんぶりに盛られてくるかと思いきや、同色の受け皿に載った器は、創業大正10年の老舗には謂わば妙にモダンなモノでありました。
小ぶりで開口の大きくない器にひたひたまでカレーが満ちていて、その中央にカツが三方から支え合うように盛られています。なんだか食べ難くそうだ(笑)。
その威風堂々としたカツは、なるほど揚げるの10分以上かかるのが納得の厚み。
思いのほか固さのある外殻をガリリと噛み砕くと、これまた意外にミンチのような豚肉に出会えます。
たいして辛そうに見えなかったカレーに不意に咳き込むことになったりもして。
なんだか意外性の集大成みたいなことになってしまいましたが、盛り方が違っていたらもっと素直に美味しくいただけたかもしれないな、なんてことも思ったりします。
「王ろじ」 新宿区新宿3-17-21 03-3352-1037 [Map]