新大橋通りに沿って茅場橋を渡り、
蛎殻町交叉点の先へ。
銀朱色の揺れる暖簾
は、「都寿司」。
見上げる看板には、創業明治二十年、とあり、
壁に添うは、“鮨は活き 料理は夢”の文字
。
ちょっとお邪魔してみましょうか。
店内は思わぬ大盛況。奥のストーブの前でしばし待機となりました。
明るくハキハキとした声が飛び交い、快活な雰囲気に包まれます。
何気に眺めるカウンターやテーブルではそれぞれに、
楕円の器を左右にする「二重ちらし」や「まぐろ丼」、そしてにぎりを愉しんでいます。
やべ、お腹鳴りそうだ(笑)。
「都寿司」のにぎりは、
「月」「冨士」に「並」から「上」、そして「おかませ」と細かい設定がされています。
入口すぐのテーブルに相席の会釈をして、お願いしたのは「特撰にぎり」。
まぐろ2貫に白身、甘海老、鯵、イクラ、雲丹、煮穴子の計8貫に巻物が円い寿司桶に収まっています。
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うん。もう少し小振りでもいいかと思うけど、酢飯の硬さや塩梅は、およそ好みの範疇で、すっと上品に蕩ける穴子なんかも悪くない。
白身(光りもの?)の一貫は、皮目の銀が薄っすらと残り、身の内側の赤が滲んで浮かんでいる。縞鯵の身のようなしっかりした食感を想像しながら口にすると、意外としなやかで風味のあるタネだ。
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訊けばこの白身、ハタ、だという。へ~、面白いね。
鯵も生だったので、「都寿司」さんの酢〆のタネの様子は分からず。そのあたりは、また今度おこのみで、ということになりそうです。
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「都寿司」 中央区日本橋蛎殻町1-6-5 03-3666-3851
column/02458
ここは行ってみたいと思ってたんです~
気に入っている東日本橋の都寿司の親方はこちらで修行して
たんですよ。蛎殻町は昔ながらのお寿司屋さんと言っていた
ので、お鮨自体はだいぶ異なっているようですが。
やっぱり昔気質のお寿司屋さんのようですね、お昼と出前の
握りは大きめにするのがそういうお店の気遣いですから。
Re;ロレンスさま
蛎殻町での修行を経て、より洗練した握りになっているのが東日本橋って感じでしょうか。
ボクは東日本橋に行ってみた~い(笑)。