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今日のお昼は、新橋でカレー。スパイスの卸しとしての経験を背景にお店を興して、もう10年以上の営みになるという「The KARI」さん
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です。店頭の額には、「当店のインドカリーは、各種野菜・果実・牛乳などに二十余種のスパイスを駆使し、じっくり時間をかけてできあがります」とある。なんだか期待できそうだ。L字カウンターの角っこに座って眺める夏秋バージョンのメニューは、潔くも辛口の「ビーフ」、やや辛口の「チキン」、そして「エビと森のきのこ」「なすとひき肉」の4種のみ。「なすとひき肉」
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をお願いしてみましょう。ひと口して感じる酸味は、加熱した時に茄子から滲むモノからか。どうもそうではなくて、タマリンドという果実の果肉の特徴を生かした調味らしい。丁寧に炒めたであろうたっぷりとした玉葱が柔らかな甘さの骨格を成していて
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、全体の食味はさらっと極めて軽妙なもの。改めてじっと味わってみると、そんな軽さの中に幾重かの香りと辛味とがある。わーっと食べては、クミンを塗したじゃが芋
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でリズムをとる。恥ずかしい位の、あっという間の完食であります。何杯でも食べれそうな気にさえさせるのは、辛味やコクで圧倒するような押し付けがましいところがないからかもね。「なすとひき肉」は酸味にポイントを置いていて、スパイスが華やかに弾けるタイプではなかったけど、辛口の「ビーフ」や「チキン」はまた違う展開が楽しめるのかな。
「The KARI」 港区新橋5-31-7 03-3437-2526
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。