column/02296
大阪中央卸売市場「魚河岸 たちばな」
大阪の市場というと思い浮かぶのが黒門市場。でも今夜はその黒門市場ではなくて、機構上は”大阪の築地”とも云える大阪中央卸売市場で食事してみようと目論んでみたのです。夕闇の市場は、ひとの気配少なく静まり返っています。該当するビルの前でタクシーを降りてはみたものの、ホントにここにお店があるのか急に不安になってきます。朝ならまだしも夜だしなぁ。これまたひと気のないホールから階上に上がると、あったあった、ありました。暖簾を潜るとそこここに、宴会状態のボックス席が目に映る。70名強の大バコ。皆さん、いつの間にどこからどう集まって来たのでしょう。ひとり客は大人しく、ガラスケースを前にしたカウンター席へ。取扱店が限られているという「道頓堀地ビール」で喉を湿らせつつ眺めたメニューから、「いくら・うに・ぶつ丼」に魚河岸名物だという「あら汁」を選んでみました。海鮮の丼に続いて汁椀が届く。あはは、「あら汁」の盛りが豪快で、丼モノと汁モノのドンブリが同じじゃんね。濁りなく弾けるエキスのイクラや澄んだ甘さの雲丹を口にするに、そのあたりはさすが市場即送の鮮度を思わせてくれる。まぐろぶつもたっぷし盛りだ。そして、大ぶりのぶつ切りがゴロゴロっと入った「あら汁」。穿り貪るその身も潤沢でいいのだけれど、汁の味付けが甘すぎるのが残念か。生姜をちょっと利かせた澄まし系がイメージだ。ふと振り返って窓の外をみると眼下に大阪の街が見える。なんか市場にいる臨場感があまりになくって寂しくなってくる。築地も移転したらこういうお店もできちゃうンだろうなぁと。ただ、ここの市場も場内の隅に平屋の飲食棟があって、寿司も喰える。「ゑんどう寿司」では、なにやらシャリをつかむように握るという「つかみずし」が有名らしい。ん~、怪しいけど気になるぞ(笑)。
「魚河岸 たちばな」
大阪市福島区野田1-1-86大阪市中央卸売市場業務管理棟16F 06-6469-7004
市場ネタに反応する私です(笑)。
夜の卸売市場、築地の「市場の厨房」を連想しますが・・・
アラ汁は、これが関西風なんでしょうかね?
ちなみに私も大阪人なんですが☆
Re;つきじろうさま
「市場の厨房」が持つ臨場感なんかじぇんじぇんない、ビルの16階なのですよー。駅からも近くないのに、ヒトが沸いているのが不思議でした。
関西でのあら汁の仕立てが普通どんなだかワカラナイのですが、あれ?大阪人のつきじろうさんでもワカラナイとなると……。