おそば「富沢町 砂場」

tomisawachosunaba.jpg人形町の裏通り。こんなところにも「砂場」があったンだね。正午をとっくに過ぎた時間帯の所為か、店内は2組の先客のみ。妙にしんとして、がらんとした小上がりの風景がちょっと寒い。「玉子とじ」「かき玉」あたりで温まるというのも一興かと思いつつ、”鴨”の文字にひっかかって「鴨もり」を大盛りでいただくことに。鴨肉の脂がふしだらに溢れちゃった感じの辛つゆが好みなんだけど、こちらのつゆは、そんな意味では極々お上品。長い蕎麦を高く引き上げてから啜るも、どこかポソポソとして真夏のおそばを食べているようでもある。う~ん。一番最初にでてきてしまったそば湯も、特にそれ用に仕立てたものではなく、あっさり。はしたなく最後まで飲み干してしまうこともなく、食べ終えることとなりました。お品書きの酒肴は、「ちらし天ぷら」「とりわさ」「柱わさび」に「板わさ」「焼海苔」「親子煮」「玉子焼」など。清廉とも云ってしまえそうな品揃えは、下町のご隠居さんたちのお眼鏡に適っているのでしょうか。 「富沢町 砂場」 中央区日本橋富沢町3-1 03-3661-1590
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