人形町の裏通り。
名古屋発味噌煮込みの「山本屋総本家」もご近所の路上を往くと汎用の赤いラーメン幟が目に留まる。
路地を覗き込むと同じく赤いテントに赤い提灯に赤い暖簾。
きっとずっとここにあるのであろう雰囲気が漂います。
暖簾を払って、頭を店内に入れた途端に眼鏡が曇る。
慌てて眼鏡を外しながら、カウンターの隅に座り込みます。
赤茶けた「MENU」には、「しょうゆ」「みそ」とそのバリエーション。
既に満席になろうとしている周囲の卓上を見回すと、どうやらほとんどの皆さんが「みそ」のあれこれを啜っているご様子。
然らばということで、「みそラーメン」を「ゆでたまご」のせでお願いしました。
目の前で北京鍋を煽って野菜を炒め、そこへスープを注ぎ、味噌ダレを溶く。
思えば元来、北京鍋で仕上げるのが味噌ラーメンのスタイルだったもんね。
「わかい」の「みそラーメン」のスープは、白味噌を思わせる白濁した褐色。
啜れば、どこか懐かしいスープの仕立てと胡麻の風味。
化調の気配はそれとして、過剰にならない味噌味とコクのバランスが嬉しい感じ。
つるんとしたやや縮れの麺にはもしかしたら改良の余地があるかもだけど、久し振りに「麺硬」コールしてみたら印象が変わるのかもね。
めちゃくちゃ寒いおひる時。
あのみそラーメンでもう一度温まりたいなぁと人形町へとふたたび繰り出しました。
今日も今日とてオトコ率95%の店内(笑)。
何故だか前回と同じカウンターの隅っこに案内される。
今日は奮発して「みそチェーシューメン」にしようかな。
どんぶり一面を埋めるようにトッピングしてくれたチャーシューは、とろとろ仕立て。
味噌なスープにひたひたして、ちゅるんといただくのがよく似合う。
そしてやっぱりスープのコクと甘さの加減の良さを嬉しく思うのでありました。
あぁ、温まる。
人形町路地の、懐かしき風情の「わかい」で味噌ラーメン。
今度は、「ねぎラーメン」あたりも試してみようかな。
作り置きでなければ、チャーハンもお願いするのだけどな。
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「わかい」
中央区日本橋堀留町1-7-16[Map] 03-3661-3661
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