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ふらふらと西五反田の裏通り。おニクでご飯の気分にちょうどいい、とんかつ屋さんの暖簾が目に留まりました。右手は呑みモードのテーブル席で、カウンターには夕餉モードの男性客。TV前の席に収まって、定食版お品書きで唯一“おすすめ!”と記されている「黒豚ロースカツ定食」をお願いしました。コックコート姿の大将が早速ロース肉の隅に包丁を入れている。お腹が鳴ってきたぞ。お待たせしました、と届いたカツの断面は、白に近い極々淡いピンク色
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。そこに挿すように含んだ脂の加減がそう見せているんだね。以前は、揚げ物は断然醤油!だったものが次第に、揚げ物は塩から!になっている今日この頃。卓上になかった塩を所望してこしらえた檸檬塩にちょんづけして、ひと口。脂の旨味を堪能するにはやっぱり塩だなぁ(首縦振振)。中盤を醤油で、最後の2片を擂り胡麻を含ませたソースでいただく。剥がれ易い衣にはひと工夫欲しいところだけど、ま、悪くはない。ヒレの「カツカレー」は、どうかな。
「世野新」 品川区西五反田1-30-6 03-5434-0848
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。