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獲って食べる新感覚カフェ「うまんちゅcafe」で島特有琉球猪そば魅惑的パイン果汁

今回初めて訪れた西表島の三日目のこと。
上原港に着いた初日は、愚図ついた天気の下レンタカーを駆って、島の外周の3/4程を走る白浜南風見線を西端の白浜港から南端の南風見田の浜までぐるりと巡り、西表野生生物保護センターでイリオモテヤマネコにも出会えた。
勿論、剥製だけれど(^^)。

二日目には、マーレ川からヒナイ川へと、
カヤックを漕いで遡上し、
ジャングルの木々の中を辿り登って、
沖縄県最大の落差約55mを誇る滝、
ピナイサーラの滝への冒険も果たせた。

ホテル近くの島イタリアン「en」で、
島の食材をメインとしたお皿たちで、
美味しく過ごした二日目の夜も明けて、
早くも石垣島へと渡り戻る日になってしまった。

朝食の前に改めて、ホテル前のビーチ、
トドゥマリの浜(通称月ヶ浜)を散策。 宇那利崎からぐるっと弧を描いている、
トドゥマリの浜の特性もあって、
入り江の向こうに、初日の夕刻に伺った、
居酒屋「Hook by BRIDGE」が望めたりする。
少し風の抜ける瞬間もあってカラッとして、
実に清々しい朝の浜辺でありました(^^)。

二晩お世話になったのは、
西表島ホテル by 星野リゾート。 当初のリゾートホテルからリブランド、
星野の買収を経て今に至る、
そんな経歴のホテルだけれど、
色々と気の利かない点があり、
特にアクティビティの案内の面では、
予約時から疑問な点が重なった。
若いスタッフで回すという仕組みに、
ムリが生じ、支障をきたしていて、
少なくともプロの集団ではないと、
明らかになってしまったのは、
ちと残念だったなぁ。

フェリーの時間に合わせて、
定時の便で上原港まで届けてもらうよう、
ホテルスタッフにトランクを預けてから、
ローカルのバスに乗って、
上原港までやってきた。

ひと気のない、空調もない、
上原港フェリーターミナルの建物を離れて、
向かったのは、スーパー川満。
コンビニの規模ではあるものの、
西表島を代表するスーパーマーケットだ。
そこで島ならではの物品がないか物色してから、
川満の斜め向かいにある、
小屋のような建物の様子を窺った。 壁をスカイブルーに塗り込んだ、
コンクリート仕上げの平屋建て。
右側の壁に掲げた木看板には、
ガザミ&カヌーツアー「三拝云」。
三拝云と書いて、みーふぁいゆぅ。
BEGINの楽曲「ミーファイユー」にもあるように、
“ありがとう”を意味する八重山の方言だ。

お邪魔したいと考えていたのは、
その左手の引き戸の中。
天井から提げられた木看板には、
「うまんちゅcafe」とある。
時刻は11時半過ぎ。
Webサイトには、11時頃からの営業と、
書いてあるものの、引き戸は開かない。
そこで、電話を掛けてみると、
12時過ぎから開けようかと思うとご主人。
いや、フェリーの時間もあるので、
そこをなんとかとお願いしたら、
今どこ?あ、目の前にいるならいらっしゃいと、
快く応じてくださいました。
よかったーー(^^)。

店内に入れば、左の扉も右の扉も関係なくて、
カフェであり、島人ガイドの拠点でもある。 店内も外装と同じスカイブルーのコンクリ壁。
ガラス浮き玉や釣り竿、リールなどが吊り下げられ、
沢山のカラフルなルアーが並んでいる。
ホテルの導入路でもみられた、
マメ科の巨大な蔓性植物「モダマ(藻玉)」の、
乾燥した大きな大きな鞘も飾られている。

TBS「ララLIFE」のロケでやってきた、
三村マサカズと青木崇高などのサイン色紙が、
額装されて幾つか並ぶ。 その並びに蛇皮張りの三線、
そしてバイオリンが下がっているのが面白い。
オジーが三線を弾くのは想像できても、
バイオリンも弾くのか、訊き損なった(^^)。

ブルーな壁へ横に留め込まれた枝には、
飲食のメニューに島人ガイドのメニューが、
洗濯物のように吊り下げられている。 「ノコギリガザミ」は時価にしても、
1,500円から10,000円までと、
値段にめちゃ幅がある。
こちらのお店の謳い文句、ショルダーフレーズは、
“獲って食べる新感覚カフェ”。
つまりは、オジー自らが”獲って”きたものを調理して、
供してくれるスタイルなのだ。
なので、ノコギリガザミの漁の具合か希少性で、
値段を決めるのかもしれないね。

この日は残念ながら、
ノコギリガザミは獲れていないとのことで、
でしたらとお願いしたのは、
「リュウキュウイノシシそば」。 調理場の方から随分といい匂いがしてきたなー、
と思ったところへドンブリが届いた。

八重山麵の上にゴロっと猪のお肉。 みっしりと繊維が凝集しているように映るも、
噛めばサクっとした歯触りで、案外柔らかい。
そして、臭みなぞまったくなく、
沁みた汁とともに滋味が零れてくる。

猪の原種とも亜種とも云われる琉球猪。
さらには、西表島や石垣島のイノシシは、
沖縄本島や奄美群島の個体群とも、
異なるグループであるらしく、
まさに八重山特有の、
西表島特有の食材ということになるね。
島イタリアン「en」でいただいた、
「西表島イノシシのカルパッチョ」然り、だ。

麺はと云えば、やや丸みを帯びた、
八重山そばらしいストレート。 澄んだスープがすっきりとしているのに、
ドンブリの縁から啜り、口を離しては、
思わずまたドンブリに口をつけ、
啜るを繰り返してしまう不思議な旨さ。
ドンブリの縁に添えたくれた、
オオタニワタリの新芽にふと、
白保海岸の旬家「ばんちゃん」の庭先を思い出す。

すべてが100%西表島産の果物・野菜という、
ジュースたちも「うまんちゅcafe」の人気者。 マンゴーに島バナナはシーズンオフで、
ピーチパインに長命草を合わせたサクナや、
スーパーフードとも云われるモリンガと、
パインを合わせたジュースもあるけれど、
ここはやっぱり、基本形の、
「ピーチパインジュース」をいただきましょう。

いやー、清々しく澄んだ甘味とほの酸味が旨い。 そして、パインらしい香気が魅惑的。
フローズンにしたパインと、
フレッシュなパインとをミキサーしているような、
そんな感じもする。
思わず、ニッカニカの笑顔になる、
自分史上最上のパインジュースだ。

そして、同じパインジュースを飲もうと寄った、
旅行者たちとオジーと話していると、
「ヤエヤマヒメボタル、みれたか?」と訊かれた。
いやー、ホテルのアクティブティに空きがなくて、
みれなかったですーと答えると、
えーー、この時期に島に来て、
みないで帰るんかい!と驚かれた。
実は、詳しく認識していなかったのだけれど、
ヤエヤマヒメボタルは、
体長約2〜4mmという日本最小のホタルで、
特に3月下旬から4月頃をピークとして、
日没後の約30分間に亘って一斉に乱舞する。
速いテンポで点滅を繰り返し、
森のイルミネーションとも呼ばれるような、
幻想的なシーンが見られるという。
あちゃー、しまった、やっちまった!と、
後悔すると同時に驚いたのが、
ヤエヤマヒメボタル他、
世界のホタルの99%以上が、
一生を陸上で過ごす「陸生ホタル」で、
幼虫期を水中で過ごす「水生ホタル」は、
約2,700種中わずか10種程度と、
極めて珍しいのだ、と聞いたこと。
ゲンジボタルに馴染みがあるばかりに、
水辺に生息するのがホタルの一般的な姿かと、
そう思い込んでいたんだ。

西表島は、上原港近く。
白浜南風見線沿い、スーパー川満斜向かいに、
獲って食べる新感覚カフェ「うまんちゅcafe」は、ある。 「うまんちゅ」とは沖縄の方言で、
「みんなの」という意味。
つまりは、みんなのカフェです、
Webサイトにある。
サイトには続いて、当カフェのメインは、
あなたが調理長と一緒に「獲物」を獲りに行き、
その日に調理したものをお召し上がりいただく、
新スタイル!とある。
ショルダーフレーズの”新感覚”は、
その特殊で特有な形態を指すものなのだ。
今度また西表島に来るならば、
並びのカンピラ荘か、近くに宿をとって、
オジーのガイドで島を冒険し、
一緒に獲った島の食材による料理を堪能する、
オジーとがっぷり四つの旅がきっといい。
オジーのクセが少々強そうなのが、
少々気掛かりではあるけれど(^^)。

「うまんちゅcafe」
沖縄県八重山郡竹富町字上原545 [Map]
090-1846-5031
https://mifaiyu-tour.studio.site/cafe

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