予約の取れない中国料理店「龍虎鳳（ロンフウフォン）」がこの５月にオープンしたという別館が、 こちら「ロウホウトイ」です。 「食いしん坊のテーブル」を意味したという店名からも目くるめく食卓が展開されそうで、期待が膨らみます。 場所は、恵比寿三丁目信号近く。 あの「きえんきえら」のちょうど向かい側になります。 12席ほどだと聞く本丸とは違って、２階のホールはそこそこのキャパ。そのすべてのテーブルが埋まっていきます。まずは生ビールを。 ところが人数分がとれないという。ビールを争ってジャンケンをする事態に苦笑いの面々です。 数品を織り交ぜてもらうようお願いしてのおまかせで。 「チャーシュー」の類を盛り合わせた前菜。パサっとした周囲のものより、中央に盛られた紅い叉焼がジューシーで、旨い。 「カニ肉と冬瓜 すり身のスープ」。 上品な美味しさ。冬瓜独特の食感が味わえないのが残念なところ、かも。 鱸の香草蒸しと思しき大皿。淡白なその身が身上か。 あんかけ「牛肉こしょう焼きそば」、 そしてひと癖ある干物、咸魚がアクセントの「塩魚・鶏肉のチャーハン」を平らげる。 思わず「甘い！」と叫びそうになったのが「古咾肉」。これが本場の酢豚なのでしょうか。うう。 デザートは橙色鮮やかな「マンゴープリン」。 全体にサービスが不安定な中にあって、注文した品にあれができないこれが足りないが続いて驚かされる。過ぎた期待がイケナイのでしょうか。 紅いテントの庇が本丸と同じ根っこを思わせる「ロウホウトイ」。本丸「ロンフウフォン」にもお邪魔し、中華料理のリテラシーを十分に上げて再び訪れれば、本懐が分かってくるのかもしれません。 ブログを通じた皆さんとのオフ会で。
「ロウホウトイ」　渋谷区恵比寿3-48-1　03-3449-8899