
八重山郷土料理「舟蔵の里」に同じく、
市街地から東の方へ行った新川地区。
石垣牛喰ったろかーと向かうは、
「担たん亭」であります。
タクシー降りたところで味わう既視感は、
謂わば予期してのこと。
何故って「担たん亭」は、以前訪れた摘み草・郷土料理の店「華穂」と同じ敷地内にあるからなのです。
沿道の看板がどデカく示す「石垣牛」の文字。

通過する車の誰もが目に留めているでしょう(笑)。
玄関の脇で飼われているヤシガニに威嚇されながら、予約の名を告げる。
店内のテーブルは、そこそこの埋まり具合。
八重山の海水魚の泳ぐ水槽そばのテーブルに案内いただきました。

まず求めるはやっぱり、「オリオン」のジョッキ。
そこへ、限定20本という「ハラミ串焼き」を所望しました。

うんうん、脂十分に滴って、肉自身の甘さを感じるような気がします。
メニューの単品料理のところに、「ユッケ」「レバー刺し」などなどが堂々載っているので、
時節柄まさにレアなことだと訊ねると、案の定、お出しできないのです、とのこと。
ならばと、石垣牛マーク付きの「テールのマース煮」を。

マースというのはご存知のように塩のこと。
とろっとろに煮えて、崩れ解ける寸前のテール肉。
骨の間をホジホジしては、ジョッキを傾けて、またホジホジ(笑)。
これまた、石垣牛の「牛中味チーイリチャー」。

中味というのはご存知のようにホルモンのこと。
“チー”は”血”で、”イリチャー”は”炒め物”。
豚料理も豊富な八重山では、豚の血を固めたものがポピュラーな気がするけど、このお皿では石垣牛の”チー”なんだろかと思いつつ。
いずれにしても、”チー”がコクと香りを増しているのは間違いありません。
ジョッキも換えて、ひと心地。
さてさてここまできて、ステーキをいただかない訳にもいかなでしょうと、
焼肉メニューを横目に「サーロインステーキ」を可愛く150gで所望します。



妙にサシの入った肉質でなく、
噛めばほの甘い滋味のあとすすっと旨みが立ち昇る感じのする。
焼肉「やまもと」であれこれ味わった炭火焼き石垣牛は断然旨かったけど、
こうしてステーキで味わうのもまた一興なのだなぁとしみじみ。
素揚げしたオオタニワタリが付け合せになるあたりも、
八重山のステーキだなぁと思わせてしみじみです。
ここで「石垣牛」の定義をおさらいしておこう。
「石垣牛」とは、八重山郡内で生産・育成された登記書及び生産履歴証明書を有し、
八重山郡内で生後おおむね20ヶ月以上肥育管理された純粋の黒毛和種の、
去勢および雌牛のことをいう。
出荷期間は、去勢で24~35ヶ月、雌で24~40ヶ月の出荷範囲以内。
そして、日本食肉格付協会の格付で、歩留等級がAかB、肉質等級が5等級・4等級(特選)、
3等級・2等級(銘産)のものに「石垣牛」マークがつけられるんだそう。
島の北部のダイビングスポットへと於茂登を越えていくときにもみられる牛舎の牛たちもきっと「石垣牛」の一頭一頭だ。
石垣島初のステーキハウス、石垣牛の店「担たん亭」。

どうやら二階・三階と客席があるらしく、三階からは八重山の島々が望めるらしい。
大箱のゆるさがどことなく漂うものの、一度は訪れてみてもいいんじゃないでしょか。
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「担たん亭」
石垣市新川2117-2 [Map] 0980-82-2190
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