夜にお邪魔したのはまだ数えるほどだけれど、
おひる時には何度となくお世話になっている、
「ぬの家」さん。
ホールスタッフも厨房の中も女性で、
元気と気風のいいお姐さんたちが切り盛りしているお店です。
地階にあったイタリアンがフラメンコスタジオに代わっても、「ぬの家」はずっとそこにある、そんな感じがしています。陽射しに明るい店内のカウンターに腰を据えると、 向かい側のテーブル席のソファーの赤がイロを注す。
ひる時のお品書きは、10種類ほど。 「鶏の唐揚げ」も人気だし、「メダイの西京焼き」や「さばの味噌焼き」や「トロアジの薄塩焼き」なんて手もある。
初夏の頃、盛夏の頃、残暑の頃にも牡蠣フライがいただけるなんて、 素晴らしいことではありませんか(笑)。
そんなこんなで、三度目の「牡蠣あじフライ」を注文しようとしたその時。 ふと試しに「牡蠣フライのみでもいいですか?」と訊いたら、 なんの怪訝な表情もなく、「はい、いいですよ」と。 もっと早く訊いておけばよかった(笑)。 厨房には、「牡蠣のみ~」とオーダーが入ります。
丸いお皿を五つの牡蠣フライが占める黄金比。 美しいではありませんか。
齧り口に意外なほどの汁が滲み出て、真冬の感慨を彷彿とさせて。
そしてまた、牡蠣の季節がやってくる。
鯔背な姐さんたちが取り仕切る比内地鶏と牡蠣フライ(?)の店、八丁堀「ぬの家」。
「ぬの家」 中央区八丁堀2-21-11 鈴らん通りビル1階 [Map] 03-3552-2750
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