石垣牛 炭火焼肉「やまもと」で焼きシャブ上カルビニコタン移転先でも変わらぬ魅力

ダイビング仲間の病気もひとつの契機にして、折角ウエットスーツや重機材を買い替えたにもかかわらず、ダイビングに行かなくなり、近年になって機材等も処分して、ダイビングから卒業する格好になった。
そんなこんなで、毎年のように訪れていた石垣島にもそのまんまご無沙汰になってしまっていました。
久々の石垣島は、なんと9年振り。
まったく潜らないで過ごす石垣島は、実質初めてだ。

石垣島に行くならと、
予約受付開始のタイミング早々に、
予約を入れていた店が2軒ある。
1軒は、知る人は勿論知っている「森の賢者」。
そしてもう1軒は、ご存じ、
石垣牛の炭火焼肉店「やまもと」であります。

三度お邪魔したことのある「やまもと」は、
竹富町役場の裏手の、
新栄公園に面した場所にあった。
そこから2010年10月に現在地に移転。
今は、浜崎マリーナも目と鼻の先の場所にある。
マリーナに接岸したダイビングボートで、
ポイントに繰り出したことを思い出す。

移転した店は、縦の扁額が威風堂々。
以前の店よりもひと廻り、
ゆったりしたような気がする。

おふたり様は、カウンターへご案内。
目の前の広い厨房では、
漢気と凛とした雰囲気を漂わせつつ、
なかなかに沢山のスタッフが、
忙し気に立ち動いている。 オリオン生を頼んで、早速開くメニュー。
「牛刺し」や「ユッケ」といった生肉の品も、
ずっと以前にはあったけれど、
今のメニューには見当たらない。
それもまた、時の変遷でありましょか。

「やまもと」ではやっぱりココからと、
最初に焼き網に載せるは、「焼きシャブ」。 ご指南の通り、炙るように軽めに焼いて、
添えられた極薄スライスの玉葱をくるりと巻き、
ポン酢にちょんと浸して口へ。
あああ、すっと蕩けて、旨い、美味い。

続いて登場は、サシの入った「上カルビ」。 炭火に炙られ、
みるみる美味しそうに焼けていく。
脂の甘さを堪能する!
そんなお肉ですな。

オリオンのお次はやっぱり、泡盛で。 「八重泉」「請福」「久米仙」「やいま」と、
泡盛の銘柄の選択肢は、4つ。
日中、川平で蔵元見学に寄った高嶺酒造所の、
「於茂登」はないのかー、ということで、
「八重泉」を水割りでいただきます。

ここで、焼かないお肉メニューをひとつ。 その名を「ニコタン」は、
「やまもと」謹製の牛たんの煮込み。
肉厚の牛たんが何処までもホロホロ、
そしてしっとりと柔らかく、イケる。

片や、焼き物の「タン」は、塩味で。 檸檬をちょい搾っていただきましょう。
うんうん、これでいいのだ、これがいいのだ。

脂身のラインがすっと入るは、「バラ」。 これもまた嫌味のない脂の甘さが味わえる。
そう云えばこの日は、
「ハラミ」の入荷がなかったそうで、
なんだか毎回食べ損ねているような気もする(^^)。

メニューの「赤むすび」が気になって、
「ワカメスープ」と一緒に註文む。 見た目通りのそれなりの辛さが愉しいね。
そんなことを話していたら、
白のジーンズに溢してしまった。
簡単には落ちそうもないシミが股間に……(^^)。
今度は「冷麺」で〆るのもいいね。

石垣島市街地、浜崎マリーナ近くに、
石垣牛 炭火焼肉の「やまもと」は、ある。 さとなおさんの単行本「沖縄上手な旅ごはん」で、
「やまもと」と石垣牛を知ってからもう、
20年近くが経とうとしている。
その時点で既に「名店」とされ、
今に至る「やまもと」では、生肉を除き、
そのメニューもほとんど変わっていない。
さとなおさんが単行本で著した、
“多くのブランド牛は、
石垣牛がその元になっている事実”。
そのことを噛みしめながら、
炭焼きした肉を食めば、
また一層美味いこと請け合いです。

「やまもと」
沖縄県石垣市浜崎町2-5-18 [Map]
0980-83-5641

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