西から戻り、夕闇迫る雨の中、
品川港南口に降り立ちました。
さてどこでお腹を満たそうかなと思いながら、水たまりを避けつつ歩くこと数十歩。
以前、市場の食堂からの帰り道に眺めて気になっていた暖簾が視界に入りました。
途端にカツモードのスイッチON。
その薄汚れた暖簾を潜り、ガラリと引き戸を払います。
手前にテーブル席数卓、奥にカウンターというレイアウト。
「御定食」メニューの筆頭は、「ロースカツ定食」。
「ヒレ」「エビフライ」「しょうが焼き」と辿って、むむ、見つけちゃった「ニンニクカツ定食」(うふ)。
多分、五反田・城南信金裏でいただいたものと同じ系統のカツだと思うけど、念のために訊いてみる。
「どんなのです?」「薄くスライスしたニンニクを肉の間に挟み込んで揚げたカツです」。
うん、やっぱり(笑)。
そしてやっぱり、揚がったカツの断面を覗き込む。
あの衝撃に比べれば、ちゃんと薄いスライスだし、ニンニク自体のボリュームも適量に思える。
一片を箸で掴み、エイっ!っと一気に噛み切れば、赤城山麓産の銘柄豚を使っているという肉のシズルな甘さを程のよいニンニクの風味が引き立てる。
ほうほう。
衣が離れ気味なのが気になるものの、柔らかさといい脂の滲み具合といい、これはこれで悪くない。
草臥れた風情が港南口の路地裏の雰囲気にも繋がるとんかつ「勝泉」。
いつ頃からのお店なんだろね。
口関連記事:
とんかつ 「とん金」 で大蒜チップぎしぎしの芳しきロースカツ(08年01月)
「勝泉」 港区港南2-6-10 三矢ビル1階 03-3474-1467
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