中華料理「梅蘭」渋谷店

bairan.jpgいつぞやの週末の昼下がり、奥へと続くビルの通路を覗いた時には空席待ちの行列ができていた「梅蘭」。そんなに人気なのかと思いながら、並び待つのはしたくないとラーメン店とは違う扱いで回避しちゃってました。今宵、再び通路を覗いてみると、行列はなし。十分空席がありました。ご注文はやっぱり店名を冠したあの焼きソバです。お皿一枚では寂しいので「冬茹湯(椎茸スープ)」も添えてもらいます。香ばしさを伴ってやってきた「梅蘭やきそば」。なるほど、焼きソバとしては異形でありますな。周囲に玉子の囲いをして、しっかり焼き目のつけられた麺。こんもりと中央が盛り上がった形状は、北京鍋の半球面に沿って焼かれた様子を想像させます。無造作に、えいっと箸の先を入れて、適当なところで麺を押し切るようにすると、その裏から仕込まれたあんが顔をだしてくる。この上下逆転が「梅蘭やきそば」の最大の醍醐味ではあるけど、甘めにしどけなく旨味を含んだあんとモソっとしたソバの相性も、どうして悪くない。まぁこんなもんやろ、と呟きつつ、肉厚椎茸の入ったスープを合いの手にどんどん食べ啜ってしまうのであります。いつか突然思い出して食べたくなる、かもしれません。ジャンク系のスイッチがちょっと入った時にね。 「梅蘭」渋谷店 渋谷区道玄坂2-9-10松本ビル1F 03-5489-0866 http://www.bairan.jp/
column/02159

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください