自家製粉石臼挽き手打「きだ」

kida.jpgガス燈通りをぼんやり歩いていたら、「煉瓦亭」と「GRILL Swiss」とに挟まれた蕎麦屋を見つけました。藍の暖簾の右上には、「布恒更科」の文字が染め抜かれています。あの、大森のお店の流れを汲んでいるんだぁ、と早速その暖簾を潜ることに。狭い間口の入口に、自家製粉の機械が存在感を現しています。「生粉打ち」に「荒挽き」を追加半せいろでいただくことにしました。生粉打ちらしい粉の濃さを感じさせる蕎麦切りに布恒系独特のとろんとした辛つゆが良く合う。少量のつゆを引き上げるように啜るのです。盛りもそこそこだ。続いてやってきたせいろには、短冊状とでも云えてしまいそうな特異なお蕎麦が載っています。やおら引っ掴んでズッっと啜ると、日向臭いような穀物の香りがフンと馨る。へ~、面白いねぇ。喉越しを味わう蕎麦とは趣が異なるけれど、荒挽きの挽きぐるみをなんとか繋いであげると、こんな香ばしい蕎麦になるんだね。 「きだ」 中央区銀座3-5-16 島田ビル1F 03-3563-6003
column/01951

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください