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三原橋交差点の角、中華「黎花」や「銀座 十勝屋」の入るビルなぞの裏手を歩く。
歌舞伎座を眼前に望める裏通りで、
「ふぐ天丼」という文字
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を見つけました。
限定食、と小さく肩書きされた品書きの主は、
ご存じ「三重ノ海」。
宵闇以降に窺うお店の佇まいは如何にも敷居が高そうで、縁遠いなぁと思ったものです。
それが、何時からなのか、ずっとそうなのかは不明ながら、比較的安価なお昼どきメニューを提供している。早速寄ってみました。
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案内されたのは、一階のカウンター。
壁には、どなたの手によるものか、銀杏を結わえた力士のポートレート
![mienoumi08.jpg](https://ishouari.com/0812/mienoumi08-thumb-18x13.jpg)
が掛けられています。
階下に座敷などの客席があるようですね。
「ふぐ天丼」の膳がやってきました。
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フグは二尾。
はふっと噛めば、ふにゅんと応える独特の歯触り。
淡泊な白身の中から、およそ河豚らしい香気がほんのりと漂って面白い。
![mienoumi05.jpg](https://ishouari.com/0812/mienoumi05-thumb-161x120.jpg)
![mienoumi06.jpg](https://ishouari.com/0812/mienoumi06-thumb-161x120.jpg)
![mienoumi07.jpg](https://ishouari.com/0812/mienoumi07-thumb-161x120.jpg)
大きさから考えてもきっと、ショウサイフグなんじゃないかなぁと思いながら尋ねると、如何にも角界上がりの方と思わす恰幅の御仁(横綱のご子息らしい)が答えてくれた。「はい、その通りです」。
もう一品と訪ねた後日は、「つくね味噌煮御膳」と迷って選んだ「鯛かぶと煮御膳」。
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ちょっぴり甘め煮汁で、でもさらっとあっさりと炊かれた鯛かぶと。
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![mienoumi11.jpg](https://ishouari.com/0812/mienoumi11-thumb-245x184.jpg)
そこここを箸の先で穿っては針生姜の風味と一緒に煮汁に浸して口へ、を繰り返していくとその動きが何故だかだんだん早くなる(笑)。
あんまり食べるところがなさそうにみえて、それが意外とそうでもない。
ちょっとしたオトナなお昼膳な感じもして、悪くない。
第57代横綱にして第10代武蔵川理事長、三重ノ海。
その名をそのまま冠した「三重ノ海」。
会席料理に「三重の馳走」とやっぱり夜の部は、敷居が高い。
![mienoumi12.jpg](https://ishouari.com/0812/mienoumi12.jpg)
然すれば深川にあるという、ちゃんこな姉妹店へというのも一手のようで(笑)。
「三重ノ海」 中央区銀座5-14-17 アイデン銀座1F・B1F
[Map] 03-3542-6633
http://www.mienoumi.com/
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