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鉄板ダイニング「銀座 十勝屋」で こめかみ豚丼牛とろ丼
三原橋交差点の角。
中華「黎花」でランチしようと足を運ぶと、
頭上に牛がいる(笑)。
なんだろぉと思って視線を下ろすと、「十勝屋」という文字が見つかりました。
なんとなく階段を降りると、真新しい装いのフロア。
右手には、鉄板を配したカウンターをL字に回してる。
単にコジャレた鉄板焼屋さん、ってことなのかなぁ。
そんなことをぼんやり考えながら、まだ混み合う前の店内を眺める。
メニューを横目でちゃーっとみて、一等お手頃お値段の文末の品をお願いしました。
文末とは云え千円を越える「豚丼」と如何に!と期待と不安が交錯します。
小鉢や味噌汁と一緒にどんぶりがやってくる。
柔なバラ肉なんかとは明らかに違う豚の切り身が、ひとつふたつ…、6切れでどんぶりを埋めつくすようにしています。その肉片を徐ら箸の先で掴んで、大口開けて、ハグっと齧る。
お、お、おほほっ。
甘さを含んだタレ味くっきり。
そのくっきりのあとから、豚さん自身の旨味甘みが口腔にどわと広がる感じ。
なんだぁ、やっぱ高いだけあるじゃんー、と感心しながらちょっと恥ずかしい勢いの一気喰い。
ズルいな、こふいふの。
デザートを持ってきてくれたおねーさんに「この豚、銘柄なんての?」と訊くと、ほんのちょっとあれ?って表情をしながら「かめこみ豚です、はい」。と応えてくれる。
ひらがなで、かめこみと書くのかへーと思うところへ「十勝の小豆を使ったアイスでございます」と仰る。
ほ~と可愛いアイスの球体を眺めつつ、改めてメニューを覗くと、なんだちゃんと「十勝かめこみ豚使用」と書いてあるじゃん。
ん?あ?ああ、こちらのお店、北海道は十勝産の肉をはじめとした食材にスポットを当てたお店なンね。おまえ(←自分)気づくの遅くね?
そんなこんなで、ランチ再訪してみてオススメを訊くと、「牛とろ丼が絶品、オススメです」と云う。
んじゃそれ!ってことで待ち構えていると、なにやら鮮やかなピンクのフレークを頂いたどんぶりが目の前に差し出されました。なんだこれ?と云いそうになるのを堪えて説明を聞くと、
冷凍にした牛肉の赤身とラードがその正体で、廻りを囲んだ山芋の千切りと一緒によーく掻き混ぜてからタレをかまして召し上がれっ、とのこと。
へー、と思いながらぐにぐに掻き回すと、赤身や脂がすーっと解けて滑らかになり、山芋の粘りがツナギになるかのように、ややとろんとしてくる。
加減が判らないまま、タレを廻しかけてさらにぐるぐる。
も、いっかな?ってところで赤色を鏤めたご飯をいただきます。
ほ~、ラードの甘さか、赤身の風味か。
こんな混ぜご飯、もちろん初めてだけど、ふと恵比寿「ぶた家」の「ラードごはん」はこれにちょっと似てるのかななんて思ったりする。こっちはなんだか贅沢な感じだけれどね。
どうせなら、タレもジュレっぽくして適量をあらかじめ仕込んどいてくれると、
「兎に角掻き回して!」ってノリになっていいかも。
北海道十勝の厳選素材を使用した「十勝はおいしい」を決定づけるお店を目指す、
という「銀座 十勝屋」。
夜コースはそれなりなかなかのお値段。
まずはお手軽な、コリドー街の「お取り寄せダイニング」からというのも一手かな。
「銀座 十勝屋」 中央区銀座5-13-19 デュープレックス銀座タワーB1 [Map] 03-3248-1144
http://www.tokachiya.com/