「玉ひで」前の摩訶不思議な光景を横目に、その先の路地を右に折れると、ひっそりと佇む蕎麦屋が見つかります。「人形町やぶ」。藍色の暖簾にはそう染め抜かれていました。飾り気のない、下町情緒を感じさせる設えと雰囲気です。壁に貼られた品書きに、「ねぎなんせいろ」という件を認め、なんとはなしにそれをお願いしてみました。せいろと一緒に届けられたのは、そば猪口とは呼べない器。その器の底には、小さ目インゲンの天ぷらとちょっと湯掻いた長葱が少々入っているcolumn/01992
「玉ひで」前の摩訶不思議な光景を横目に、その先の路地を右に折れると、ひっそりと佇む蕎麦屋が見つかります。「人形町やぶ」。藍色の暖簾にはそう染め抜かれていました。飾り気のない、下町情緒を感じさせる設えと雰囲気です。壁に貼られた品書きに、「ねぎなんせいろ」という件を認め、なんとはなしにそれをお願いしてみました。せいろと一緒に届けられたのは、そば猪口とは呼べない器。その器の底には、小さ目インゲンの天ぷらとちょっと湯掻いた長葱が少々入っている