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小体な、そしてアットホームなビストロだとの由を伝え聞いて、予約の上お邪魔しました。ガス燈通りから少し引っ込んだ隠れ家的立地がいい、「半文居」。ゆったりと4人掛けテーブルでの晩餐です。ひとまずスパークリングワインで乾杯。黒板に書かれたメニューに臨みます。特別なチョークがあるのかと思わせる細かい文字でびっしりと書き込まれたメニューたちから、「やわらかく蒸した江戸前穴子のカリフワポワレ 焼きナスとトマトのタルタル添え」
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、「江戸前秋鯖のスモーク カルパッチョレフォールソース」
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、「根室産特大サンマと新ショウガとゴボウのピュレ冷製カッペリーニ」
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「オーストラリア産仔羊の燻製」、そして「オレンジのプリン」
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をチョイス。その名の通り、カリッとフンワリと丸められた穴子。細打ちパスタにサンマという取り合わせの妙。ナスのピュレという意外感。旨味たっぷりの仔羊、とひと品ひと品にキャラクターがあって楽しい。相伴をさらりとした辛口の「Saint-Veran Domaine Jobert ’01」
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で。店名の「半文居」は、「文化を居合わせた方々と分け合う」という趣旨の、父親譲りだという小粋なネーミング。カウンターの片隅で、ゆっくりワイングラスを揺らす。そんなひと時にも応えてくれそうです。
「半文居(はんぶんこ)」 中央区銀座3-4-1 03-5524-0428
http://www.hanbunko.com/
column/01624
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。