![butanabe.jpg](https://ishouari.com/040716/butanabe.jpg)
看板のない店という括りの記事を見て気になっていた「豚鍋研究室」。
中目黒から北側の線路沿いを祐天寺方向へ進んで、店が途絶えたあたりをキョロキョロすると、高架下のアルミ引き戸に極々小さく店名が貼り付けてありました。
恐る恐る戸を開いて中の様子を窺おうとすると、「いらっしゃいませ!」と招く声。
少し安堵して、板の間に上がり込みました。
ガランとした部屋に懐かしの卓袱台と座布団の組み合わせが7セットほど。左手には厨房とカウンターがあります。
酷暑を払うように生ビールをぐいと干して、米の「杜人」、38度の黒糖「浜千鳥乃詩」の原酒へと。
じゅわっとした脂がそそり柔らかい「やんばる島豚 肩ローストと旬菜の海塩焼」、
![butanabe03.jpg](https://ishouari.com/040716/butanabe03-thumb-245x183.jpg)
![butanabe02.jpg](https://ishouari.com/040716/butanabe02-thumb-245x183.jpg)
さっぱりとしつつも旨味と香りが広がる「寿豚モモ肉の西京漬」、
そして「豚鍋」。
![butanabe04.jpg](https://ishouari.com/040716/butanabe04.jpg)
効かないエアコンを見上げながらも、すっきりとしたスープに豚とキャベツ、韮などが渾然となった鍋をハフハフと平らげて「五穀米の雑炊」へと昇華させたものまでも完食。
真夏に鍋も悪くない(?)。
お隣はあの「村上製作所」です。
「豚鍋研究室」 目黒区上目黒3-5-19 03-3713-7250
column/01152
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。