中目黒駅から高架に沿って祐天寺方向へ進むと、
高架下に並んでいた店たちの前には、工事用の仮囲いがされている。
予約殺到で結局新館にしか行くことのなかったもつ鍋「鳥小屋 本店」もちょっと不思議なBARだった「Grande Fine」も蕎麦処「喜道庵」、炭火焼「尋」も既に営業を終えてしまっています。
なんだかんだお世話になってるこの通り。
耐震工事後の高架下がどうなるにせよ、往時とは趣が変わってしまうだろうことにふっと寂しい気持ちにもなりますね。
そしてその先、看板のない店としても話題だった「豚鍋研究室」「村上製作所」跡を横目にさらに進んでひっそりとした住宅地に潜り込みます。
この先にお店あるのかな?間違えたかな?と思わせるところで見つかるのが、
うどん「sugita」です。
如何にもご自宅を改装した装いで、ドアを開けながら「ごめんください~」と云いそうになる(笑)。
壁の貼紙に、「店主による100%手打ちうどんです」「タピオカ粉など麺のこしを強くする添加物等を一切使用していません」とあって、オヤジさんの控えめなでも一本芯の通った自負を想わせます。
「のりぶっかけ」は、限定7食。
5でも10でもない、微妙な限定数は不思議ながら、思わずお願いしてしまうのね。
おやおやおや~(笑)。
覗き込んで笑っちゃっていいンだと思うよ。
細かく刻んだ海苔が、これでもかとばかりにこんもりと盛られ、中央に温泉たまごが載せられているのです。
この黒と黄と白のコントラストたるや。ね。
脇っちょからちら見するうどんは、薄い若草色をしてる。
四万十川の青海苔を練り込んだ変わりうどんですってことで、ご指南の通り、醤油に近いのでかけ過ぎないでねという辛汁をちょんちょんと振って、ちょっと廻してぐいっと、まさにぐいっと啜ります。
コシつきの量感が嬉しくて、刻み海苔&川海苔の風味が口一杯に迫る。
うん、食べ易くはないけど(苦笑)、他に代え難いうどんは、温泉玉子を解いて混ぜたあたりが、シズルであります。
サイドメニューにお願いした「かきあげ」は、所謂“かき揚げ”とは一線を画する仕立て。
薄くスライスした牛蒡、人参、南瓜、薩摩芋の素揚げの組み合わせといった趣で、一片一片手掴みで食べ易く、藻塩をちょん。ビールのお供に最高ぉって感じ。
きっとそれなりの重労働を経て、むっちりとしたうどんを供してくれているのだろうと思う「sugita」さん。きっと温かいうどんもいいんじゃないかな。
冬のシーズンになったら「カキうどん」いただきにまた来なくっちゃ。きっとお酒も呑んじゃうな(笑)。
口関連記事:
BAR「Grande Fine」 で愉しむ高架下の静謐(05年11月)
博多もつ鍋「鳥小屋」新館 で手羽ぎょうざもつ鍋そして店主キャラ(05年11月)
蕎麦処「喜道庵」中目黒店 で胡麻だれそば往く夏を惜しむ(04年09月)
炭火焼「尋」 で自家製めふんアピオス福豚バラ肉焼きさつま美人(04年02月)
看板のない店「豚鍋研究室」でやんばる島豚寿豚そして夏の豚鍋(04年07月)
「sugita」 目黒区上目黒2-47-5 03-3719-0699
column/02588
私も去年行きました。
そうそう、ここのかき揚変わっていて、しかも美味しいですね。
五色揚げがかき揚のような感じでした。
ここ駅からというか、なんか人気がないエリアなので、途中で
不安になりますね。
Re:超神田っ子さま
ど~も~。
知らない界隈じゃないものの、あそこまで行くとちょっと不安になりますね。
うん、かき揚げ。
どこかのそば屋で似た感じのに出合ったけど、ダイナミックで洗練されてて、旨かったー。
今度は、温かいのもイットキたいっす♪