信州戸隠そば「百々亭」で 一寸一杯おろし浅間にざる戸隠に

momotei.jpg長原~旗の台界隈で、蕎麦屋といえば思い浮かぶのは、長原駅前にあって残念ながらなくなってしまった「ちしま」か、中原街道沿い「長寿庵」か、旗の台駅裏の「笛家」か。 そしてもう一軒が、こちら「百々亭」。 江戸流のそばではなくて、信州戸隠そばを謳っています。 以前より、ちょこちょこお世話になってるんだ。
momotei01.jpg一寸一杯と生ビールをたのむと、突き出しに出てくるのが、そばせんべい。 ポリポリと素朴で軽快な口触り。
ひとまずその揚げたそばを齧りながら眺める品書きは、どうだとばかりに筆文字が迫る。 酒肴の品揃えもあれこれとバラエティがあって、例えば焼きものの中から選ぶ「うずらピョコピョコ焼」一串180円を二本ほど貰って、小さな玉子一個を口にしてはビールをくいっとして、また次の玉子でぐいっとする(笑)。momotei02.jpg燻製玉子のうずら版のような香ばしさがいいンだ。 そばを使ったつまみも幾つかあって、 「そば豆腐」は豆腐とそばがきと豆乳プリンの間にあるよな一品。 田楽風にタレが載せてあって、胡麻をふって。これはまぁ、ふ~ん、って感じ(笑)。 momotei03.jpgmomotei04.jpg 「そばコロッケ」ってのもあって、それは一見するに普通のコロッケ。 箸の先を割り入れると、中はやや鴬色がかったそばペースト。 もっちりまったりした、ちょっと不思議なコロッケなのです。 焼酎呑むなら、名物「そば湯割」かな。 さて、「百々亭」のおそばというと、品書きmomotei05.jpgには「戸隠」「真田」「小布施」「信濃路」「田毎」などといった信州の地名などに因んだざる・かけに「鴨葱」「天婦羅」「山菜」などが織り込まれています。 例えば、揚げ茄子を頂いた冷やかけの「茄子」。 時には、大根おろしを山頂の雪に擬えているという「浅間」という手もある。momotei06.jpg momotei07.jpgでもまぁ、素直に基本形の「戸隠」をざるでいただくのがよろしいようで。 ぼっち盛りと呼ぶ盛り付けをした笊から、盛り付けのままのひと束をつゆに浸して一気に啜る。momotei08.jpgズ、ズズ、ズズズー。 つゆの甘さやほのかに残るエグみがちょっぴり気になるものの、 そばそのものの喉越し風味は悪くない。 うんうんと頷いて、ズズ、ズズズー。 ちょいと信州に小旅行しちゃってる気分が味わえるかも、の戸隠そば「百々亭」。momotei09.jpg外気が気持ちいい時季には、店先のテーブルで冷たいお酒をやっつけるのも、きっとオツなんだな。 大井町のお店については、ゆきむらさんのレポートでどうぞ。 口関連記事:   手打ち蕎麦「ちしま」で おろし生姜がなんともオツなかきたまそば(06年06月)   総本家「長寿庵 くり田」で 有頭海老の天もり長寿庵の潮流(07年09月)   手打蕎麦「笛家」で 曇りなき牡蠣の魅力蕎麦打つ音を聴き乍ら(09年02月) 「百々亭」旗の台本店 品川区西中延2-15-19 [Map] 03-3783-0801
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