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たん「助六」で たんは焼かずにしゃぶに佳し唐揚げつくねに角煮
ランチでちょこちょこお世話になっている、たん「助六」。
そういえば、夜の部にお邪魔したことがあったような気がするのは、移転する前の店でのことかもしれない。
ランチの後、店先でしげしげ眺めた夜メニュー。
そこにある「たんしゃぶしゃぶ」の文字に、「要予約かぁ」と呟いてみたりしていた。
と、そこへ、なんともジャストなタイミングの「たんしゃぶってのも乙かもー」とお誘いが。
行からいでか、行からいでか(笑)。二階に上がるのも初めてなのでは?と思いながら、促されるまま座敷の隅へ。
今宵のテーブルは、築地王さん、ワシ・ブロさん、romyさんとの4名さまご一行。
まずは勿論ビールをいただいて、
「たんしゃぶ」前にやっぱりアレコレ欲しいと品書きを物色します。
流石たん料理専門店と云うべきか、「たん」の文字がアチコチに踊る見開きから、「牛たん唐揚げ」「牛たんつくね」を。
「牛たん唐揚げ」は、パリパリと硬めの衣が薄いたんのスライスを包んでいる。なんというか、そうと知らずに何気に口にしたらちょっと変わったハムカツ齧ったような、そんな感じ。
「牛たんつくね」の方は、なかなかイケる妙味。粗くタタいたたんを丸めて、カラっとしたつくねにしてあって、齧れば間違うことなきたんの風味。
甘酢風のタレもまたいいんでないでしょうか。
予約に対するサービスとして提供してれた「たん助六」と筆文字で大きく記す徳利の焼酎は、あっと云う間に空いてしまって、同じモノをお代わり。
さらには、「ゆでたん」と「牛たん角煮」を注文む。
最初に届いた小皿を見て、どう見ても「ゆでたん」ではないので、これが「角煮」であるのかと一同でちょっと訝る顔になる。ランチで食べた煮込みとは仕立てが違うけど、これはもしや「牛たん煮込み」ではあるまいか。
多分お願いしたものとは違うけど、ま、いっか(笑)。
続いて届いたお皿の、なるほどこれは角煮だぁねの「牛たん角煮」も、悪くない。厚切りゆえの柔らかな噛み応えと一緒に、酒肴にもご飯のお供にも適う魅力があるね。
そろそろご用意いたしますか、ということでコンロがテーブルの真ん中へ。
野菜たちと一緒に届いた大皿にピンクに鮮やかなたん、たん、たん。
1ミリちょいの切り厚といったところでしょうか。
湯気を立てる湯殿にひたっと浸してうっすら霜降りになったところをポン酢系のタレにちょいとつけて、いただきまっす。焼いたたんに感じる噛み切れない時の遣る瀬なさなんて、なんのこと?
軟らかく歯の先を受け止めたかと思ったら、
たん独得の風味を残しつつ、するーんと胃の腑へと落ちる。
と、もう次の一枚へと箸の先が伸びている、ってな状況になる(笑)。
たんは焼かずにしゃぶに佳し。
どうやらそふいふことのようであります。
八丁堀のたん料理専門店「助六」。
女将さんによると、今の場所に移転したのは、もう13年も前のこと、なんですと。食べ損ねた「ゆでたん」が気がかりです。厚切りなのかなぁ(笑)。
口関連記事:たん「助六」で 牛タン焼きはたまた牛タン煮込み牛タンシチュー(09年05月)
「助六」 中央区八丁堀3-20-6 [Map] 03-3551-9705