武蔵小山の「イリッサ」にお邪魔した時、
店主のメリティーから「長原の方にもお店あるのよ」と聞いていました。
その南千束店は、中原街道沿い。
環七と立体交差する南千束交叉点から下っていけば、
武蔵小山店と同じ空色の看板が見つかります。
今日は、「イリッサ」のランチをいただきましょう。強い日差しを浴びていると、席に着くなり「ビール!」と口走ってしまう悪いクセ(笑)。
「ありません~」と云われて、はたと気がついた。
そうだったそうだった、チュニジアはイスラム圏で、豚もお酒も禁忌の対象。
だから豚肉料理もないのだものね、ゴメンナサイ。
選んだのは、チキンとグリーンピースのトマトソース「ホードラ」。
掬うほどにスプーンに載ってくる、たっぷりのグリーンピースをハフハフと啜る。
さらっとしてスープと呼びたいソースは決して強い味付けではないのだけれど、なんだろ、ハーブの香りがほどよく利いていて、旨味がひたひたっとくる感じ。
「イリッサ」のパンになくてはならないのが「ハリサ」。
武蔵小山のお店でいただいた時は最初、どうもパンに唐辛子系の赤いペーストを塗るのに戸惑いがあったのだけれど、もう慣れたもの(笑)。
オリーブオイルとよく均した方が、いい具合になるであります。
そしてもちろん、「ハリサ」をスープに溶くとまた、ぐぐっと味の輪郭が浮き上がってくるのです。
この日お店を切り盛りしていた青年と、片言同士ながら会話を交わすと彼は、武蔵小山で会ったメリティーの弟さんなのだと云う。ほうほう。
優しい滋味が嬉しいのはこちらも同じ。
狙いのもうひとつが、店頭に串に刺されていた肉塊が気なるシシカバブ。
ただし、このお肉も“Halal Chicken”、イスラムで食べることを許された肉であるところの鶏肉を使ったもの。
それを店頭で削ぎソギして、パンに挟んだのが「シシカバブサンド」なのだ。
今度は夜に来ようかな。
口関連記事:チュニジアレストラン「イリッサ」武蔵小山店 でブリックとキフタ(08年04月)
「イリッサ」南千束店 大田区南千束1-4-5 03-3728-2223 http://illissa.web.fc2.com/
column/02655 @950-

