時季が過ぎちゃう前に行かなくちゃっ(笑)ということで、晴海通りから天賞堂の角を曲がる。
「ささもと」の前を通り過ぎ辿り着くは、「関西風串あげ」と描く赤と緑のネオン。
見上げるビルの三階が目的地だ。
階段を巡って気がつくは、あ、フレンチバーベキューの店「Vinpicoeur」の階上なンだね。
朱のカウンターが厨房を囲む店内。
それは、漆の紅か中華の牡丹紅か。
間口の広くない建物だから、自ずとこういうレイアウトになるのでしょうね。
お茶にしますか、お水でよろしいですか。
お手拭をあずかりながら、丁寧で品のいい対応にいたみ入ります。
まずはやっぱりお目当ての、「大粒かきのかけごはん」。
すぐさま涎を呼ぶような、具沢山のあんがこんもりのドンブリ。
片栗で包んだ牡蠣は、その名の通り、とぷっと豊かな大粒さん。
火の入れ具合最高で、なはは堪らんっス、のプルプルリ。
エキス旨味零れるでありますーっ。
うらを返すようにして、今度は気仙沼産「大粒カキフライ定食」。
ご飯&味噌汁、浅漬けに麻婆豆腐の小皿に囲まれたカキフライもその名の通り大粒さん。
それゆえ、カキフライ定番の5個のっけではなくて、4個のっけ。
見るからに量感を訴えるフライは、案の定箸で掴んでもずっしりしてる。
4個に文句はありません(笑)。
齧って迸る牡蠣の滴は、どこまでも澄み切った海中に想いを巡らせるよな、そんなクリアな旨味を湛えてる。大粒牡蠣をそっとそしてしっかりと包みながら、邪魔をしない衣の仕立て。
さすが揚げ物のお店、と云ってしまいたい。
「生アジフライ定食」「大粒あさりのつゆそば」「トンカツ定食(豚ロースのミルフィーユ)」「白子のつゆそば」「トマトそば」「あんきものチリソース」などなど、気になるランチメニューが居並ぶ「アンジュ」。
「串揚げ定食」もあるけれど、それはやっぱり麦酒と一緒にハフハフしたいな。
揚げ物系の品に中華系の品が共存しているのは、5丁目にあった「アンジュ」からの流れがあるからのようです。
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「アンジュ」
中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店3F [Map] 03-3561-0043