洋食「ブルドック」で カキベーコン巻きにグラタン牡蠣魅力の一面

bulldog.jpg洋食「ブルドック」と云えば、大井町のお店が思い浮かぶ。 あの路地の、ややもすればTooMuchなお皿たち。 そして、その大井町からもそう遠くない戸越銀座商店街の外れにも「ブルドック」がある。 アド街でも紹介されたようだから、周知のことのようです。 もうすぐ中原街道に抜けようかという頃に、路上に見つかる黄色い看板。 オレンジのストライプを庇にした、 懐かしい匂いのする洋食店だ。
店内の様子もファサードに違わず、積年の設え。 小さな液晶テレビのニュースを横目に、白いメラミンのカウンターの丸椅子に腰掛けます。 お冷のグラスとビニールで装丁した品書きをスッと横から差し出すオバチャン。 向かい合ったキッチンのオヤジさんに「カキベーコン巻」を定食にして、とお願いします。 オヤジさんもオバチャンも、愛想を振り撒くタイプではない。 オヤジさんが入口脇にあるコカ・コーラの赤い冷蔵庫から具材を取り出して、 フライパンをコンロに載せる。 ややあって、香ばしい匂いがふーっと漂ってきます。 その名の通り、牡蠣をベーコンでくるっと巻いたソテー。bulldog01.jpg 大口開けてハグっと噛めば、ベーコンの薫りと脂の甘さのすぐ後に牡蠣のミネラルが追い掛ける。 bulldog02.jpgbulldog03.jpg 牡蠣そのまんまソテーも勿論いいけれど、こふいふ手もあるよねって膝を打つ感じ。 タルタルにもすんなりマッチしているね。 「カキフライ」と並ぶ牡蠣料理三本bulldog04.jpgの残る一翼が「カキとホウレン草のグラタン」。 オーブンから出し立てのステンレスのコキール皿。 溢れんばかりのホワイトソースの焼き目が香ばしく映る。bulldog05.jpg スプーンの先をえいっと挿し入れて、こいつぁ気をつけないと火傷するぞとハフハフ、ハフハフ。 濃い目のベシャメルに包まれてぶつ切りの牡蠣が顔を出す。 bulldog06.jpgbulldog07.jpg フライは勿論、ソテーに合うし、こうしてクリーミーなソースにも寄り添う牡蠣自体に改めて感心したりして。 ほうれん草が重くなりがちなソースにいいフォローを与えています。 これにはライスじゃなくて、呑んじゃう、だったかなぁ(笑)。 これら単品にご飯と味噌汁をくっつけると、そこそこ贅沢な洋食の夕餉になっちゃうのがナンだけど、ま、いっか。 戸越銀座の隅でひたひたと30年を越える歴史を刻む洋食「ブルドック」。 「ブルドッグ」の間違いではないの?と云うなかれ。bulldog09.jpgbulldog08.jpg今度は「ビーフシチュウ」や「ビーフカツ」でドミグラスの魅力を確かめつつ、大井町との関係ありやなしやを訊ねてみようかな。
口関連記事:キッチン「ブルドック」で チキンライスにメンチカツ増える眉間の皺(06年03月) 「ブルドック」 品川区平塚3-1-10 [Map] 03-3785-3605
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