TRATTORIA「DEL VICO」で 白身魚でストロッツァプレーティ

delvico.jpg武蔵小杉に密かに人気なイタリアンがあります。 週末のお昼時に訪れると、満席delvico01.jpgで入れなかったりすることもある「デル ヴィコ」。 ドアを入ると右手が壁のスリットから覗く厨房で、奥へと真っ直ぐ延びる通路に沿って左手に壁に向かうカウンター。 一階の椅子はランチでは解放してないようで、そのまま二階へどうぞと案内されます。 上階は、レモンイエローの椅子が並ぶ。 女性同士や落ち着いたカップルのテーブル、窓際には小さな子供を連れたご夫婦のテーブルなどなどで朗らかな空気が流れています。
delvico12.jpg 「デル ヴィコ」のランチは、ABCの3通り。 パスタのAに、メイン料理のB、そしてパスタ+メインのC。 いずれにも自家製のパンにサラダ、カフェがセットされています。 この日の手打ちパスタはショートパスタ、「ストロッツァプレーティ 白身魚とホウレン草」。delvico02.jpg指先で縒ったような掌で捻ったようなショートパスタは、モチモチクニクニして面白い。 自然とハグハグしっかり噛む感じになってくる。 delvico03.jpgdelvico04.jpg なんと呼ぶ仕立てか、つるんとした生地に煎ったパン粉的粉末を振って、水っぽさをほの香ばしさに転じているのがいい。 ほんの少し辛味を添えたソースに白身魚の旨味塩っ気がアクセント。うんうん。 訊けば、白身はホウボウとイトヨリだそう。 手打ちでなければ、例えば「肉のラグーとポロネギ ホウレン草のトマト煮込みソース」。delvico05.jpg賽の目に刻んだ肉のラグーにパルミジャーノたっぷりでガツっとくるかと思いきや、加減のいい優しい仕立ての印象がする。 delvico06.jpgdelvico07.jpg 油っぽさがなくて、すーっとするするっと胃の腑に滑り込んでいく感じがする。 さらに別の週末、メイン料理もひとつ、食べてみた。 ブロード煮と添え書きされた「牛ホホ肉と野菜のボツリート」。delvico08.jpg ブロードとは、出汁とかブイヨンみたいな意味らしい。 脂が落ちて、とろっとしていそうなホホ肉に野菜たちが寄り添うようにして、たっぷりしたブイヨンに浮かんでる。 delvico09.jpgdelvico10.jpg もし前夜呑み過ぎていたりしたら、それを優しく受け止めてくれそうなひと皿だ(笑)。 足りなそうだったら、メイン+パスタにすればいい。 デザート如何ですかと訊かれると、最近はだいたい首を立てに振る(笑)。 この日のデザートの中からオススメの「ティラミス」を選んでみます。 ふと、初めてティラミスを食べたの「モス・バーガー」だったなぁなんて思い出したりしているところへお皿が届く。delvico11.jpgクリームがすっと滑らかで繊細で、あれー、ティラミスってこんなに美味しかったっけ?と腕を組む。 で、わーっと恥ずかしながらの一気喰い(笑)。 がっつん系イタリアンとは趣を異にする、 すーっと馴染むような味わいが印象的な武蔵小山「デル ヴィコ」。delvico13.jpgお昼のラストオーダーは、2時。 ちょっと時間をずらした昼下がりが狙い目かもしれません。 「DEL VICO」 品川区小山2-6-16 [Map] 03-5749-7111
column/02778 @1,300-