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ひと泳ぎしたあとの正午ちょい前。
春らしい陽射しの降り注ぐ通りに向けて、扉を開け放っているお店の前で立ち止まる。
さり気なくも、いらっしゃい、な風情に思わず立ち寄ったのが藍の暖簾の「三友」です。
ここのアイドルは、二匹の猫。
お願いした定食が出来上がるまでを、ネコジャラシをひゅいひゅい動かして猫をいじって過ごします。
お昼のメニューは、「親子丼」「鳥の照り焼き」「オムライス」「まぐろ丼」などが並ぶ。
「うな丼」「うな重」も得意なようですね。
磨き上げ、清潔に整った様子にご主人の気概が伝わります。
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振り向いた通りを照らす明るさと合わせ、清々しい心持ちにさせてくれます。
「お待ちどうさまです」。お願いしていた「豚の生姜焼き」が仕上がりました。
そこそこ厚めのスライス加減が嬉しい豚生姜をパクッと加えてはご飯を追い掛ける。
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おおお。
生姜焼きの素直な食べ口はもとより、ご飯そのものが妙に旨い。
目玉焼をご飯のっけして、崩して、醤油ちょいと垂らして、そこへまたまた生姜焼きを被せ食べる。
なはは、なんだか倖せな昼下がり(笑)。
メインのお皿に加えて、薩摩揚げの煮付けや刻んだ山芋の小皿を添えてくれるのも嬉しいところ。
そういえば、以前「さばの味噌煮」をいただいたときも、感心したのは、お昼の定食と云えどもきちんと手間を掛けてくれたこと。
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数を捌くように急いた手元ではなくって、レンジでチンの無粋もないのが有り難い。
酒魚菜「三友」。
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夜にすっと寄って、冷たいお酒あたりを傾ければ、それにひたと寄り添う気取らず気の利いた酒肴に出会えそうな、そんな気がいたします。
「さんとも」 品川区旗の台3-14-2 03-3786-7931
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