偏頭痛も治まってきたところで、
平日のお昼時しか営業しておらず、なかなかお邪魔する機会の得られなかった「のスた」へと大井町へ。
立会道路へと至る緑道添い、くっきりとした白地の暖簾に「凛」の文字。
その「凛」の文字下にからめるように”のすた”の文字が描かれています。
そのあたりからも、「凛」の派生形、発展形とも云えそうな「のスた」の立位置が窺えます。
狭小な店内にL字の7席。
マスクをした店主には、「いらっしゃい」のお愛想はありません。
「ご注文は」の問いに「塩でお願いします」と応じます。
壁にマジックで直接書かれた品書きを目に留めて、「煮玉子」を追加。
麺の茹で加減の調整には受けない、とも書かれています。厨房側ではなく、客側のカウンター上に置いたどんぶりに、 塩ダレ、そして6回ほどに小分けしてスープが注がれます。 寸胴の中の救う場所を変えて、脂の量などを加減している様子です。
中華鍋が吹き上がったところで平笊で救い、軽く湯切りをして、すぐさまどんぶりへ。 厚手のチャーシュー、追加した煮玉子などが添えられます。
澄み切ったスープに繊細なほどの極細ストレート麺。
ひとくち、ふたくち啜るうちに喉が渇いてくるような錯覚を覚えるほど、
塩がしっかりと利いている。
呑んだあとに食べたくなるような仕立てだ。残念なのは麺の茹で具合。 “麺カタ”などという要請には応えない主義のようなので仕方ないけれど、 もっと硬めに湯掻いた麺の方がスープとのバランスもいいと思うけれど、どうだろう。
今回は遠慮しましたが、塩のみニンニクのトッピングが選べます。 月に数日、夜の営業もしているようなので、今度は醤油を試してみようかな。 ところで、「のスた」の”ス”は、カタカナ表記が正解ですか?
「のスた」 品川区大井1-21-6
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