印度風カリーライス「印度風カリーライス」

indofu.jpg思えば20年近くも前から”室町のカレー屋”として時折周囲で話題になるのを知っていた。そして、木枠の硝子戸に煉瓦の壁、蔦の生い茂った独特の風貌が気になって気になって。そんな気になるお店に何故今まで入ったことがなかったかと云えばそれは、「いんや~もう、すっげーかれぇー!」と聞かされていたから。なんだかね、この世のモノでないような云われようだったンだ。当時は今以上にオコチャマで、辛いもモノが苦手だったので、ソイツハオソロシイ、っと回避していたのでありました。看板みれば、喫茶店なんじゃんとも思ったし。ところが、なんと、この8日で店を閉めてしまうというではないですか!。これは行っておかねばと、イソイソ出掛けていきました。「相席ですがこちらへどうぞ~、いっこ~」。お願いせずとも「いっこ」「にこ」と注文が通る様や満席の店内、噂の薬缶(笑)を眺めながら、通い慣れたお店に久し振りに訪れたような不思議な既視感に包まれた。初めてなのにね。お皿が届きました。ゴロゴロっとしたジャガ芋、人参、豚肉を浮かべたカレーは赤くもあるけど、それほど辛そうでもない。ひと口すると、ニンニクを思う強い香りがし、続けてひたっとした野菜系と動物系の旨味がし、それをすぐさまひひっと辛味が覆ってくる。辛いは辛いがノーサンキューってことでは決してなくて、あとからあとからスプーンを口へ運ぶ動きに拍車をかける魅惑の辛さ。永く識らなかったカリーはこういうことだったのかとちょっと感激。この印度風と呼ぶサラサラっとした仕立てのカレーがそんな昔から食べれたなんて、なんかスゲーなぁ。気づくの遅すぎだけど(笑)。スープカレーのお店で学んだ、途中でお水を飲んだりしない、をここでも実践。ニンニクに唐辛子の辛さの合わせ技だと考えると、どこか四川ぽくもあって楽しいナなんかも思ったりする。あ、高輪の「SUNLINE」の方が辛かったかも(一応英国風だけど)。いずれにしても、ちょっとはオトナになったといふことかな(笑)。レジ脇の貼紙には「六十有余年間御利用頂き有難とうございます」とある。閉店を偲ぶひと達の空席待ちの列がどんどん長くなっていきました。 >「我が喰い道53店」その1のお店の閉店を偲ぶヒロキエさん 「印度風カリーライス」 中央区日本橋室町3-4-1
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「印度風カリーライス「印度風カリーライス」」への4件のフィードバック

  1. お〜行ったんだね。
    耐えられない辛さではなかったでしょ?
    はるか昔から知っていて、閉店間際で初めて口にする。
    最初で最後だもんね。
    思い出に残るカレーとなることでしょう。

  2. 行かれたんですね~。僕は結局行けませんでした。やっぱり行列するほどのお店なんですね。

  3. Re;ヒロキエさま
    なんだぁもっと早く行っとくんだったなぁ、
    というのが率直な感想です。
    ま、ここ最近なんとか辛いめにも対応できつつあるからって部分もあるんですけど~。

  4. Re;くにさま
    行けてよかった、の最初で最後になりました。
    そっか。
    くにさんのランチテリトリーからは外れちゃってたんだね。

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