シチューの店「グリル モリタ」で 軽やかなるヘレ肉ビーフカツレツ

morita.jpgラストオーダーを気にしながら向ったのは、梅新南のアメリカ領事館裏手。
ひっそりとしつつも、気になるお店がぽつぽつと点在するエリアだ。
地下への階段を進むと、踊り場に灰皿が置かれ、店内が禁煙であることが判る。
好ましい判断でありますな。

「先ほどお電話いただきました?」との問いに頷いて、右手隅のテーブルへと進む。
落ちついた装いの中にあって、他のテーブルはどちらも社用チックな雰囲気が色濃い。
うむむむ。
「モリタ特製シチュー」を軸にしたコースや、黒毛和牛の「ヘレステーキ」をメインに据えたコースを脇目に、アラカルトでお願いすることとします。

「ビーフポタージュ」は、
昭和23年の創業時からのオリジナルレシピだという。morita01所謂ポタージュとも、コンソメともまた違う。
トンコツのような力強い野趣を含みながらさらりとしていて面白い。
どこかノスタルジックな風味なんだ。

続いてやってきたのが、メインの「ヘレ肉ビーフカツレツ」。morita02 篤と見ておくれ、とばかりに1片のみ寝かせて配されたカツの断面を、悔しいかなどうしても注視してしまいます。
なんとも綺麗なグラデーションではありませんか。

如何に肉が均質で上等なものかも、窺えてしまうのね。 もう、なんもかけたりせずに、まんま齧りついてみます。morita03さくっ、……。
あちゃー、この軽さってどうよ。
立派にお肉肉している見栄えに反して、あっけないほどにすっと消え去る。
広がる澄んだ旨味。
衣共々、脂っぽさとは無縁のビフカツなのだ。
添えられた特製のソースやマスタードもちょっと使ってみたけど、檸檬絞っただけ、がやっぱり一番合うかもしれないな。
こんなカツを使った贅沢な「ヘレカツサンド」が不味かろう筈がないし、「ハンバーグステーキ」「ビーフカレーライス」「ハヤシライス」「オムライス」「海老ライススペシャル」と、まだまだ狙いどころは少なくないゾ。
難儀なのはそう、自腹で来るにはそれ相応の踏ん切りが必要なところ、であります。

「グリル モリタ」
大阪市北区西天満2-9-3 西天満大治ロイヤービルB1 [Map]
06-6364-8886

column/02173

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください