忘れた頃にふと、立ち寄ってみようかなと思う一軒が有楽町のガード下にある。
特段美味しいとも特段居心地がいいとも正直思っていないのに、ふと思い出しては足を向ける。
化調入り勿論のずっとそのまま屋台の味、的なところに安堵するからなのかもしれません。
ガード下をトンネル状に貫通する通路のひとつ。トンネルに面して置かれた券売機でチケットを買い、出来合いの赤い暖簾の中へ。 カウンターには赤いビニール地の止まり木。
神保町「さぶちゃん」を想いつ選んだ半チャンラーメン。 トンコツベースだというスープは、それでいて白濁することなく澄んでいる。
割ったり砕いたり、矢鱈と掻き回したりをせず、静かにコトコト炊くスープなのでしょう。
脂の抜けたチャーシューも若干のかん水を思う縮れ麺もこれはこれでオツなもの。
できれば、渦巻きナルトを載せて欲しいな(笑)。そう云えば、チャーギョーという手もあるよねと別の夜。 兎に角、なんの変哲もないチャーハンなのだけど、それがいい。
そんなチャーハンだから、餃子ライスでなくって、チャーギョーの組み合わせに落ち着く感じ。 餃子は餃子でこれまた、極々普通の仕立て。
1967年から有楽町の高架下、昭和へのタイムトンネル、ラーメン「谷」。
「谷」 千代田区丸の内3-6-8 [Map] 03-3231-5332
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