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炭火焼肉酒房「炙り屋」で 宮古牛焼肉あっさり印象の不思議
今やよく知られるようになった「石垣牛」に対して、
宮古島にも「宮古牛」と呼ぶ牛がいるらしい。
ならば、一度くらいは口にしておきたいと足を運んだのが、市場通りにある炭火焼肉酒房「炙り屋」。
島へ渡る直前にたまたま観たTV番組で、演歌歌手の小金沢が紹介していたっけ。サンダルを脱いで上がったフロアは、ありがちな硬質ガラス張りの床。
白い砂や貝殻、珊瑚などをその下に置いて、ブルーライトで照らしてる。
こういう演出にはやっぱりちょっと鼻白むよね(笑)。
こちらでと案内された左手の長テーブルには、排煙のためのフードが中央にひとつ。
奥側に先客がいて、長方形の焼き台で肉を焼いている。
あれれ?お隣さんと同じ網で焼くのかな?と不思議がっていたら、その横に沿わせるようにもう一台の焼き台が置かれました。
なるほど、ど真ん中に焼き台があるより、横手にある方がテーブルの使い勝手がいいのかもね。
本日メニューなどから悩んで選んで、
まずやってきたのが、宮古牛「ゲタカルビ」と「シンタマ」。
“もも”と説明のある「シンタマ」はあっさりとした赤身で、溢れる脂たっぷりってなイメージのあるゲタもそんなイメージとは路線の違う上品さだ。
続いて届いた、「宮古牛スタミナユッケ」が旨い。石垣島ラー油がけ、と補足してあって、辺銀さんの?と確認すると「そうです!」と云う。
じーんとくる赤身肉の旨味に、玉子の黄身のコクとラー油の風味がよく似合うのだ。
二の皿には、宮古牛「特上ロース」と限定品の「カイノミ」。
タレとともに粗塩も用意されていて、塩ちょんづけでいく方が断然旨いのね。
宮古の塩か、沖縄、八重山の塩かと思ったら、意外や韓国の岩塩だという。
いただいた限りの宮古牛の印象は、不思議なくらいあっさりとしつこくないこと。
なにをもって”宮古牛”と称するのかよく判らないものの、石垣牛とは系統が違うもののようにも思えるのだけど、どうなのだろうね。
ひと切れの大きさが小振りなことや包丁の入れ方が影響しているかもしれないな。
「炙り屋」には、豚さんもいて、「宮古産放牧あかぶた」とある。
三の皿には、その「豚カルビ」と「豚ロース」。
これまた、だらしなく脂漲る感じではなくて、赤身部分のメリハリに品がある。
牛以上に塩が合うのは、疑う余地のないところ(笑)。
どうやら、宮古牛を食べたいとなれば名の挙がる店のひとつらしい、炭火焼肉酒房「炙り屋」。あっと云う間に満席になったところをみると、予約が必要のようですよ。
「炙り屋」 宮古島市平良字下里557 ゲンガビル4F [Map] 0980-73-1129