column/02267
ホルモン焼「徳ちゃん」
恵比寿の駅前にもうもうと煙をたなびかせているお店があるのを見たことあるヒト、多いよね。それがホルモン焼きの「徳ちゃん」です。予約不可のお店ゆえ、なかなかお邪魔する機会が得られず、もんもんとした(?)日々を過ごしていたのです。開店の5時ちょっと前に店に着くと、もう既に七輪にお肉を載せてる客がいる。いそいそと右手の入口から入り、指4本で人数を告げると、道路に面した、半ば路上の屋台的テーブルに案内されました。すぐ脇で炭を熾していて、暑いあつい。まず、ビールをぷはは。コミュニケーションがちょっとづつズレる韓国出身のおねーちゃんが「ダイジョブヨ」というので、「特選レバ焼」を刺身で食べちゃう。ぬめぬめと妖艶なレバーを例によって胡麻油で。うんうん。「特製煮込み」がまた旨い。汁っぽい煮込みじゃなくて、牛肉たちの旨味がたっぷし煮詰まっていて、涎を誘う。「ハチノス刺し」はむにむにとした食感が楽しく、「チヂミ」はすっと食べれる軽い仕立てだ。お酒を、鏡月の「キョンウォル」に切り替えて、さて、焼いていきましょうかね。「牛ホルモン」に豚の「ホルモン」を一緒盛りで。焼いてると、どっちがどっちやら判らなくなるね(笑)。「コプチャン」は、牛の小腸。喉の軟骨「ウルテ」は、ごりごりとした噛み応えが身上だ。「和牛カルビ」と「和牛昔のカルビ」とどうちゃうの?と注文んでみれば、脂が魅惑の最近版「和牛カルビ」に対して、若干固めの食感ながら赤身肉の香りが懐かしく思えちゃう「和牛昔のカルビ」と、違いくっきりで面白い。網にのせるとくりくりと周囲が溶け縮んでくる「テールスライス」。周囲の身肉を齧れば、所謂テールスープで味わう独特の香りと脂の旨味に連想が飛ぶ。「キムチらっきょう」で小休止しつつ「上ミノ」に豚の「ナンナンコツ」。ぽんぽん。お腹を叩いて(笑)、ふ~、ご馳走さまです。
「徳ちゃん」 渋谷区恵比寿1-8-7三恵エイトビル1F 03-3442-5562
http://www.ojori.jp/ebisu.html