新富町の裏通りにずっと気になるラーメン店の暖簾がありました。
白地に紅く「らぁめん」と標しただけの素っ気ない佇まいが、反って興味を惹いちゃう感じの。
このひる時ふと思い出して、そぼ降る雨の中、足を向けてみました。
ラーメンで「きらく」といえば、あの渋谷「喜楽」をすぐに思い浮かべるけれど、果たして関連があるのでしょうか。
カウンターに先客4名さま。
中華そばのお店にスタンダードな、「ちゃーしゅうめん」「わんたんめん」「野菜そば」「鳥そば」なんてあたりがラインナップ。「もやしそば」は、塩味とある。
基本形から覗いてみようと、壁に貼られた品書きから、「らぁめん」、そして「シューマイ」「小ライス」のセットものをお願いしました。
オープンな厨房では、大振りな北京鍋がふつふつと沸いて、オヤジサンが平笊を繰ってちゃちゃっと湯切りする。そのスタイルだけでもう、ドンブリの方向感が窺えてきちゃうよね。
届いたドンブリを覗いてにんまり。
イメージした通りの懐かし系中華そばなんだもの。
鶏ガラ、野菜系統のスープもかん水がふっと匂う縮れ麺も、少しぱさついたチャーシューも。
ぐにょんとした食べ口のシュウマイも、ずっとこの仕立てなんだろな。
それでいいンだよねって、なんだかそんな気持ちになってくる。
どうやら渋谷「喜楽」との直截な繋がりはなさそうならあめん「きらく」。
いつかへろへろに二日酔いで、汁モノ絶対な事態の時に、またお世話になろうかな(笑)。
口関連記事:
中華 「喜楽」 でもやしワンタン麺に回顧する(03年12月)
「きらく」 中央区新富1-16−4新富町佐藤ビル 03-3553-2426
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