消防検査には合格しそうもない老朽化した雑居ビルの狭い階段の先の地階にあって、力士まがいのあんちゃんが汗をかきかき大鍋をかき回している光景が印象深い。
店主の顎鬚もね。
多種の魚介や野菜、練り物などなどが入って、だしの利いた独特のあんが癖になって、けっこう頻繁に寄っていました。
その「長崎楼」が突如なくなって寂しい思いをしていたら、どうもその息子さんが同じ室町で店を引き継いでいるとのこと。
店構えは以前よりはこじんまりとしましたが、いただいた「皿うどん竹」、略して「皿竹」は、ほぼ変わらぬ味で一気に食べてしまうほど、旨い。独特の風合いの麺にちょっとずつ芥子をからめながらね。
先日の「皿うどん竹」に引き続いて今日は、往時を懐かしむ面々ととも「ちゃんぽん」を戴こうとまたまた室町までやって来ました。
地階への階段を降りると既に4~5人の空席待ちの列が出来ていました。
空腹の余り注文んだ「ちゃんぽん梅」略して「ちゃん梅」は、つまり大盛りちゃんぽん。ちょっとスープが塩っぱかったものの、かん水を使うラーメンの麺とは違うプッツリとした麺と合わせて、これまた他では味わえない独特なる一杯が健在でした。
以前の店では、関取のタニマチだったらしい店主の引き合いか、ちゃんこ番の如きおデブが大粒の汗を鍋の中へも滴らせているようで、その店を忌み嫌う人もいたけれど、二代目の店はその心配もありません。
「二代目 長崎楼」
中央区日本橋室町2-3-14古河ビルB1 [Map] 03-3211-3076
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