どっぶり名古屋な呑み処ってないかと探してみると…。
ありました、どて焼きの店「島正」。
御園座もほど近い、
桑名町通りという筋の黄色い看板が目印です。
暖簾の脇に沿わせたその黄色い看板
には、なにやら漢字が並んでいる。
「有朋自遠方来不亦樂呼乎」。
遠方より来る友あり、また楽しからずや、かな。
論語の一節のようです。
狭い間口の「島正」は、カウンターが奥へと伸びていて、そのカウンターが奥にある鍋を囲むように回り込んでいる。
ちょうどそのコーナーあたりに席を得て、まず麦酒。
眼前には、ふつふつと誘っている鍋。
その鍋を横目にひと皿をおまかせでお願いすると、
すっと盛られる、
まったりと八丁味噌を纏った「卵」「コンニャク」「豆腐」。
それなりに甘くもあるけど、そうシツコイものでもなく、うん、麦酒のいいアテになる。
しらすおろしのお通しを挟みつつ、やっぱりこれが白眉かと「大根」を。
煮崩れることなく、でも箸の先がすっと入る。大根の酸味と赤味噌の相性がいい。
そして「牛スジ」もここではこんな風に煮込まれる。
濃いぃ感じは、ウーロンハイかなんかが一番合いそうでもあるね。
「島正」の店名は、御園座を舞台としていた島田正吾という俳優がここを気に入って立ち寄り、いつしか「島田正吾の店」と呼ばれるようになって、元の店名から改めたものなのだという。
そんな「島正」では、長っ尻の客は少なそう。
なんせどて焼き以外のメニューは「味噌串カツ」ぐらいのものだもの、すぐひと通り食べてしまいそう。
と思ったら、入り口側のカウンターに所謂関東炊き的おでんの銅鍋を発見。
奥からこっちに移動して、
日本酒呑るなんて手もありだったね(笑)。
ランチの、牛スジどてやき丼「どてめし」、そしてそのどてめしにオムレツをのせるという味噌味「オムライス」も気になっちゃいます。
「島正」
名古屋市中区栄2-1-14 052-231-5977
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