焼肉の名店「やまもと」で石垣牛との逢瀬を愉しんで、
「LE TROPIQUE」でパフェラッチ!デザートして店を後にする。
夜の7時半だというのに、まだ辺りは明るくて、
すぐさま「泡盛!」って雰囲気でもない。
宿に戻って寛ぎモードもまたいいかと話しながら、
でもまあ折角なのでと泡盛の揃うというある店を散策するべく徘徊してみる。
3号線から、桟橋通りへと再びぐるっと巡って、当てにしていたお店に行き当たるも営業している様子なし。
素直にホテルに戻りますかと、730交差点の手前にきたところで、階段の脇に「BAR」の文字を見つけた。
「旦那、バー、なんて如何です?」と客引きぶってみる。
看板の下に丁寧に書かれた黒板があって、例えば「ポート・エレン」「メーカーズマーク・ミントジュレ」なんて気になるフレーズが並んでる。
どうかなぁ?なんて云いながら、足は既に階段をあがっていました。
通りに向かう硝子面に沿って、ソファ席が控えていて、その右手で目を牽くバックバーを守るようにカウンターがあります。
まずは黒板にみた、「メーカーズマーク・ミントジュレ」。
ラム酒そのものにミントの風味がしっかとつけられているもので、ロックで呑むとちょっとリキュール的甘さが気にかかる。叩いたミントと炭酸とのカクテルもあって、そっちの方がより美味しく呑めるかも。
続いて、カウンター上にあった「LAPHROAIG QUARTER CASK」。
ラベルには大小の樽の絵が描かれていて、大きめの樽で熟成した後、500L樽のバットの1/4に当たる小さい樽に移してさらに熟成させるという工程のもので、樽との接触面積を増やしたバーボン樽でフィニッシュさせるところが特徴になってるそう。ラフロイグらしいヨード香が随分と円くなって、どこかトロンとしたような呑み口に、なるほどねぇと頷く。
「LaLaLa」では、シングルモルトに蓋のついた特殊なグラスを使っていて、グラスの脚にはMichael Jacksonとある。
有名なウイスキーライター、マイケル・ジャクソン氏プロデュースによるテイスティング・グラスなのだという。
蓋の内側にモルトをひと垂らし。
そこで揮発する香りを愉しむようにというのはバーテンダーのオリジナル。
カウンターを守る渡邊氏は、嘗ての上野・池之端「ケネディクラブ」での経験を経て、5年ほど前に来島し、その後オーナーバーテンダーとして店を切り盛りしているのだと云う。
バックバーに並ぶボトルたちの多くは、ちょっとひとヒネリあるものばかりで、やはり東京を中心としたチャネルから仕入れているンだそう。
落ち着いた所作ではあるものの、ルックスは若々しいので年齢を尋ねると、なんと若干25歳。
南の島で若くしてオーナーバーテンダーとは、なんだかニクイなぁ(笑)。
軽く切り上げるつもりが、3杯目にと、Blackadderの「ROSEBANK Raw Cask 1991」。
ボトルの底にたっぷりと滓の溜まった様子を眺めながら舐める琥珀は、花びらの開くような甘さの中にふとワインを連想する渋味酸味を思わせます。
チサンホテル裏手のビル2階を仰ぎみれば、見つかるBar「LaLaLa」。
探すバーの看板のほとんどが女性いる系のバーであることが多い石垣の街で、腰を落ち着けて呑める本格派のバーとして憶えておこうと思います。
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「LaLaLa」 石垣市登野城1-13 2F 0980-83-2304
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/shotbarlalala
column/02652 @4,300